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遅れてすみません

 現在私とクロードはルビィクト王国に向かう道中でした。生徒たち救出は何事もなく進み、現在は先生方付き添いのもと帰郷しているはずです。私たちも一人の生徒と一緒にルビィクト王国に向かっています。

 馬車は私の家のものを使っています。今更他に頼んでしまうとお金がかかりますから。

 護衛に関しては屋敷を警備してくれている、ガルとメトルに頼みました。

 屋敷の警備がいなくなりますが、ディー達は先にヴェルンティース領に帰ってもらっているので大丈夫でしょう。

 休暇という意味も込めて、旅行しながら帰るように言っていますから到着は少し遅れるかもしれませんね。


「サラさん大丈夫ですか?」

「はい!大丈夫ですレティア先生」


 一緒に乗っているのはサラさんという生徒です。私の受け持つクラスでは無いので面識はありませんでした。ですが明るく元気な子で少し緊張しているようですが慣れてくれるといいですね。

 現状向かっている先はサラさんの故郷です。日程としてはサラさんを送り届けてからどこかで夜を明かさなければいけません。

 このままいけばお昼ごろには到着することでしょう。この道は商人などが使う道で定期的に魔獣などの討伐もなされているようですし。


 サラさんは外お眺めては嬉しそうにしています。辺りにあるのは木ばかりですが、帰ってきたということも含めて嬉しいのでしょう。

 クロードとガルとメトルは外で警戒しつつ馬車を走らせていますし、私はと言うとルビィクト王国巡りという本を読んでいます。

 観光本のようなものですね。毎年発行されるもので、各地の特産や名所名物などが簡単に分かるものになっています。あまり長くルビィクト王国にいるわけではありませんが、知らないより知っていた方がよいでしょうから。


「レティア先生、質問をいいですか?」

「なんでしょうか、私にこたえられる範囲であれば答えますが」


 懐かしいですね、馬車に乗りながらティア様にいろいろと教えていたことを思い出します。あの頃も今と変わらず可愛かったですね。最近学園で見かけるティア様は可愛いというよりも、綺麗や美しいという言葉が似合うようになってまいりましたし。それでも微笑まれた姿は変わらず愛おしいものです。

 あの頃のユリアも、可愛いという見た目から徐々に女性として綺麗になっていっていましたね。見とれる男子生徒も多くいましたし、とても人気があったものです。


「先生?」

「すみません、それで質問をもう一度聞いても?」

「はい、ティアちゃんの家庭教師をしていたと聞いたんですけど」

「そうですね、ティアさんの家庭教師をしていました。ティアさんから直接聞きましたか?」


 学園内は身分が関係ないとはいえ、ティアちゃんと呼ぶ生徒はまずいません。となれば、同じクラスか寮で同じ部屋になったのでしょう。それにしても、そうですか。ティア様はティアちゃんと呼んでくれるご友人を見つけられたのですね。よかったです。


「はい!寮で同じ部屋になって、色々お話を聞きました。楽しかったこととか悲しかったこととか色々」


 初めてのお友達で、いえ初めてではありませんでしたね。ですが三人目でしょうか。

 シャロン様、アルセリーナ様がおりますし。ですが三人というのは少ないでしょうか。サラさんに聞けば分かりますね。


「そうでしたか。他にティアさんと仲のいい人はおりますか?」

「たしか、同じクラスにいるって楽しそうに言ってた気がします」

「そうですか」


 お友達はほかにもいるのですね。良かったです。これはセレスティーナ達にも教えて。そういえばティア様帰っているのでしたね。

 セレスティーナやリーアは既に知っていますか。もしかしたら私が一番遅いでしょうか。


「聞きたい事というのはこれだけですか?」

「あともう一つだけ!どうすればティアちゃんみたくなれるでしょうか。ティアちゃん、優しくて勉強もできて。近くで見てきたレティア先生なら分かるかなって」

「ティアさんのようにですか。勉強に関しては勉強を頑張るしかないでしょうね。優しさは既にサラさんなら持ち合わせているでしょうから。そうですね、学園が始まってからサラさんの都合の良い日に勉強を教えましょうか?」

「いいんですか!」

「ええ、勉強を教えるのは教師の役目ですから。問題はありません。そうですね、放課後私の担当する教室まで来てください」

「はい!」


 勉強会というのも懐かしいですね。図書室で良くしたものです。


「レティア、遠くに見えてきましたよ」

「あっ、ほんとだ帰ってこれたんだ」


 窓の外から遠くに見える門。あそこがサラさんの故郷モレンテレ村。サラさんは村長の娘だそうで。

 そしてモレンテレ村はルビィクト王国巡りでも紹介されていて、美味しい果物が有名な街と言っても過言ではない大きさの村だそうです。

誤字脱字は下に専用のがあるのでそちらからお願いします。


感想は私のモチベーションに直結してるので頂けると泣いて喜びます。面白いの一言でも大変うれしいです。


そして5月の更新ですが、今回のように投稿がズレる可能性が大きいです。仕事量が2倍で休みが1日と変わらないため体力的にも厳しいからです。ご理解の程お願いいたします

それと溜まったネタを消化したいので、一章書いてからの投稿になりますが何が良いでしょう。

恋愛もの、VRMMO、SF、ファンタジー。大まかにこの辺でしょうか。メッセージなどいただけると参考になります

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