56
ティア様視点になります
「それでは、学級長はティアさんということでよろしいですね?」
「はい」
入学式画終わり、決まったクラスへ向かいました。そして、学級を纏める学級長というものを決めることになり。私がやることになりました。
身分は平等であるとしてはいますし、そう教わりました。しかし心の奥では私を王女として見ています。それ故にこうなることも仕方ないのかもしれません。
あぁ私には、セレスティーナやリーアのようお友達はできるのでしょうか。
今いるお友達といえば、シャロンくらいなものです。
そう言えば。レティアからどうしてお友達になったのか聞いておりませんわ。
後でこっそり聞いてみようかしら。そうだわ!お父様からも聞きましょう。お父様も同じ経験をなさっているはずですから。
そうでした。お部屋に向かわないと。お友達になれるかもしれない人が待ってますから。
走らずにけれども、急ぎ足で。着いた部屋は二人部屋でした。手元の紙には[ニ○ニ号]と書いてあるのですが。初めにニが着くのは二人部屋のはずです。
最初は四人部屋だと記憶しておりましたが。寮母さんのところへ向かいましょう。聞けば何かわかるかもしれません。
「すみません」
「なんだい?」
寮母室から出てこられたのは、とてもその。ふくよかな方でした。それから並々ならぬ貫禄を感じます。
「私、ニ○ニ号室に入ることになりましたティアと言います。お部屋のことでお聞きしたいのですが」
「あんたが壇上で挨拶した子だね」
「見ておられたのですか?」
確か寮母さんは見なかつたと思うのですが。見逃してしまったのかしら、
「ここを通る子達が噂してたんだよ。入口だから色んなことが聞こえてくるのさ。王女様の事なんかね。まぁ、この学園の中じゃ関係の無い事だから。普通にティアと呼ばせてもらうよ」
「もちろんです。それでお部屋の事なのですが」
「二人部屋のことで聞きに来たんだろう?実は四人部屋が空いてなくてね。ニ人部屋が空いていたから二人部屋になったんだよ」
「そうでしたか」
「だから間違いじゃないよ」
「ありがとうございます」
「礼儀正しい子は好きだよ。なんかあったらまた来なさい」
「はい寮母さん。えっとできればお名前を」
「あたしゃ、モンテレって言うんだよ。」
「モンテレさんありがとうございます」
モンテレさんにお礼をし、[二○ニ号]室へと向かいます。
「失礼します」
ノックをして中に入るとまだ誰もおりませんでした。私が早く来たのでしょう。荷解きをしながら待っていると扉がノックされました。同室の子でしょうか!
「どうぞ開いてるので入ってきてください」
「し、失礼します」
入ってきたのは茶色の髪色をした小柄な子でした。
「私サラといいます、王女様」
「入学式でも言ったのだけど、学園の中では身分は関係ないわ。だからティアと呼んでほしいわ。サラ」
「えぇっと、ティアさん」
「お部屋の中はよびすてでも構いませんよ」
「ティア」
「はいサラ」
新しいお友達ができました。お父様、レティア。
「そろそろ歓迎会が始まりますし荷ほどき手伝いますわ」
「ティアさ……ティアにそんなことさせるのは気が引けるから」
「お友達ですもの、気にすることありません」
言ってしまいましたわ!
「お友達。じゃ手伝ってもらってもいい?」
「ええもちろんよ」
誤字脱字のご報告ありがとうございます。
誤字脱字は下に専用のがあるのでそちらからお願いします。
感想は私のモチベーションに直結してるので頂けると泣いて喜びます。面白いの一言でも大変うれしいです。




