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ティア様視点になります

「それでは、学級長はティアさんということでよろしいですね?」

「はい」


 入学式画終わり、決まったクラスへ向かいました。そして、学級を纏める学級長というものを決めることになり。私がやることになりました。

 身分は平等であるとしてはいますし、そう教わりました。しかし心の奥では私を王女として見ています。それ故にこうなることも仕方ないのかもしれません。


 あぁ私には、セレスティーナやリーアのようお友達はできるのでしょうか。

 今いるお友達といえば、シャロンくらいなものです。

 そう言えば。レティアからどうしてお友達になったのか聞いておりませんわ。

 後でこっそり聞いてみようかしら。そうだわ!お父様からも聞きましょう。お父様も同じ経験をなさっているはずですから。

 そうでした。お部屋に向かわないと。お友達になれるかもしれない人が待ってますから。

 走らずにけれども、急ぎ足で。着いた部屋は二人部屋でした。手元の紙には[ニ○ニ号]と書いてあるのですが。初めにニが着くのは二人部屋のはずです。

 最初は四人部屋だと記憶しておりましたが。寮母さんのところへ向かいましょう。聞けば何かわかるかもしれません。


「すみません」

「なんだい?」


 寮母室から出てこられたのは、とてもその。ふくよかな方でした。それから並々ならぬ貫禄を感じます。


「私、ニ○ニ号室に入ることになりましたティアと言います。お部屋のことでお聞きしたいのですが」

「あんたが壇上で挨拶した子だね」

「見ておられたのですか?」


 確か寮母さんは見なかつたと思うのですが。見逃してしまったのかしら、


「ここを通る子達が噂してたんだよ。入口だから色んなことが聞こえてくるのさ。王女様の事なんかね。まぁ、この学園の中じゃ関係の無い事だから。普通にティアと呼ばせてもらうよ」

「もちろんです。それでお部屋の事なのですが」

「二人部屋のことで聞きに来たんだろう?実は四人部屋が空いてなくてね。ニ人部屋が空いていたから二人部屋になったんだよ」

「そうでしたか」

「だから間違いじゃないよ」

「ありがとうございます」

「礼儀正しい子は好きだよ。なんかあったらまた来なさい」

「はい寮母さん。えっとできればお名前を」

「あたしゃ、モンテレって言うんだよ。」

「モンテレさんありがとうございます」


 モンテレさんにお礼をし、[二○ニ号]室へと向かいます。


「失礼します」


ノックをして中に入るとまだ誰もおりませんでした。私が早く来たのでしょう。荷解きをしながら待っていると扉がノックされました。同室の子でしょうか!


「どうぞ開いてるので入ってきてください」

「し、失礼します」


入ってきたのは茶色の髪色をした小柄な子でした。


「私サラといいます、王女様」

「入学式でも言ったのだけど、学園の中では身分は関係ないわ。だからティアと呼んでほしいわ。サラ」

「えぇっと、ティアさん」

「お部屋の中はよびすてでも構いませんよ」

「ティア」

「はいサラ」


新しいお友達ができました。お父様、レティア。


「そろそろ歓迎会が始まりますし荷ほどき手伝いますわ」

「ティアさ……ティアにそんなことさせるのは気が引けるから」

「お友達ですもの、気にすることありません」


言ってしまいましたわ!


「お友達。じゃ手伝ってもらってもいい?」

「ええもちろんよ」


誤字脱字のご報告ありがとうございます。

誤字脱字は下に専用のがあるのでそちらからお願いします。

感想は私のモチベーションに直結してるので頂けると泣いて喜びます。面白いの一言でも大変うれしいです。

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