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短いです
「態度を改めろ」
「この学校じゃ平等なんだろ。なんで改めないといけないんだよ」
「俺みたいな爵位の低い貴族ならいいだろうが。爵位の高い貴族相手にそれだと痛い目見るぞ」
片方は貴族で片方は平民のようですね。止めに入ったほうがいいでしょう。
「何をしているのですか、これからホームルームですよ。席に座りなさい」
二人と周りにいた生徒たちは席に戻っていきました。二人は不満そうでしたが。ここは、ちゃんとわだかまりをなくしたほうがいいですね。
「それから、学園内では平等です。そして、学園の外では平等ではありません。お互いに言ってることは間違っていません。ですが同じクラスになったのですから、仲良くしてください。いいですね?」
「すまない、言い過ぎた」
「俺も、カッとなってすまん」
仲直りできたようでよかったです。
「それではホームルームを始めます。担任のヴェルンティース・レティアです。卒業生ですから、わからないことがあれば遠慮なく聞いてください。それでは自己紹介と行きましょう。右前から行きましょうか」
二十人全員の自己紹介が終わり、先ほどの二人の名前もわかりました。一人はレビィ、平民の子供のほうですね。貴族の子はフォイルナー・ユルゲンというのですか。フォイルナー家は男爵家でしたか。自己紹介中にあら待っていましたし、問題を好んで起こすことはなさそうです。
「さて、次は学級長など決めていきましょうか。学級長は行事なとで先頭に立ってもらうのと、私の手伝いを頼むことがあります。副学級長はその補佐です。書記は記録を取ってもらいます。やりたい人話いますか?」
なかなか決まらないことも多いのですが。手を挙げたのはユルゲン君とレビィ君でした。
「俺に学級長やらせてもらえませんか?」
「副ってやつやります」
「学級長がユルゲン君、副がレビィ君でいいですか」
ほかの生徒から異論はありませんでした。
「では書記は」
「私やってみたいです」
声を上げたのは、ロシェルさんでした。
「お願いできますか」
「はい!」
これで決まりましたね。少し早く終わりましたね。
「早く終わったので、予鈴が鳴るまで自由にしていいですよ」
自由にしていいというと、帰る準備をするもの、隣と話しをするもの。それぞれ動き出していました。
今日は授業がないので、この後は帰ることになります。おそらく全員が寮生ですから、寮の歓迎会に参加することでしょう。私は明日の授業の準備ですね。基本的に私がすべての授業を教えるので、準備も多いのです。
予鈴が鳴り、生徒たちが寮に向かっていきます。
私は職員室に戻り準備を、としたいのですが。職員室には荷物を取りに行くだけです。屋敷の方に教科書が置いてあるので、帰って準備しないと行けません。
「お帰りなさいませ。奥様」
「ただいま。クロードはもう?」
「はい。先程お帰りになられて今は、ケェファさまのお部屋に」
クロードは剣術の講師ですからね。じゅんびはないのでしょう。私も早く終わらせて会いに行きましょう。
「ケェファの様子はどうでしたか?」
「おとなしかったですよ。ぐずることはございませんでした」
「よかったです。明日もお願いしますね」
「お任せください」
今後、ティア様視点も入る予定です。同じ話中か、分けるかはわかりません。
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