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遅くなってしまいすみませんでした。
今回はセレスティーナ視点でセレスティーナの過去の話になります。
そして少しずつですが1話目から文章を手直ししていきたいと思います。
書き始めた頃からすると技術的なものがあがっているはずなので。
更新と同時進行でやってい来ますので進捗状況は更新の時に報告します。
私もが彼と出会ったのは婚約者として紹介されるよりも前でした。
我がクオーク家と彼のエヴァンズ家は古くからの付き合いがあり私達も幼い頃から一緒に居ました。
初めて会ったときは彼が木陰で本を読んでいる時でした。
「どうして本を読んでいるの?」
「きみは?」
「わたしはセレスティーナ・クオークって言うの、あなたは?」
「ぼくはジャック、ジャック・エヴァンズ。きみはどこから来たの?」
「お父様に連れられて来たの。でも、お父様お話があると言って、終わるまでお庭で遊んで来るといいって。それでここまで案内してもらってあなたを見つけたの」
この日お父様は私の自慢をしに来そうで、何をしに来てるのか知らなかった方がよかった気さえします
「じゃあ、今頃の父様達は何か話しているのかもしれないね」
「うーんなんのお話してるのかしら。そうだわ、一緒に本を読んでもいい?」
「いいけど、これ難しいのだよ?」
「いいの、一緒に読みたいから」
「娘のセレスティーナは聡明でな、私が執務室で仕事をしている時に来て「お仕事お手伝いします」と言ってきてな、私の膝の上に乗せて仕事をしたのだ」
「ほぉ、息子のジャックは既に数術の本を読んでいる。そろそろ家庭教師を付けてもいいやもしれん」
「数術か。いいことを教えてやろう、娘のセレスティーナは既に四則計算が出来るぞ」
「何!」
「それも家庭教師を付けずにだ。書斎に出入りしてると侍女から話は聞いていたが独学でできるようになったようでな。執務室での仕事、あれは本当に手伝ってもらったのだ。簡単なものだけだがな」
「くっ!なんと羨ましい。せめて明日の仕事の時ジャックと仕事をするか」
「ふっ、親バカここに極まれりだな」
「お前こそ」
「「はっはっはっはっはっ」」
「それで本題に入ろうか」
「そうだな、今日のところは顔合わせなのだろ?」
「そうだ。互いに子供には同年代の遊び相手もいないし、子供には政略結婚はさせたくない。そしてちょうどよく歳も近い子供が居ればな。ゆくゆくはそうなって欲しいのもあるが強制はさせたくない。それでお前の娘は?連れてくると言っていたが」
「ここの庭で、遊んでいるだろうな。むさ苦しい男ふたりだけの場所な連れてくる訳にも行かないからな。ましてやこんな話をしているのだから」
「庭か。この時間ならジャックも庭に居るはずだな」
「なら既にあっているかもしれないな。場所は分かるか?」
「ああ、おそらく大木の下だろう」
「あそこか、俺達が出会った場所でもある」
「あそこは二階の窓から見えるはずだ、行って見ようじゃないか」
「数術の本だったのね」
「うん、早く大人になってお父様の役に立ちたいから」
「そう、何処まで出来てるの」
「足し算引き算はできるようになった」
「じゃあ次は掛け算なのね。教えてあげる」
「···9×8=72、9×9=81。こんな感じかしら」
「すごい、全部覚えてるの?」
「こればかりは、暗記するしかないもの。それに、これが出来れば大きな数でも計算できるわ」
「そうなんだ、頑張って見る。ええっと」
「セレスでいいわ。家族はそう呼ぶもの」
「じゃあ。セレスはどうしてそんなに頭がいいの?僕と年は変わらなさそうなのに」
「それは、」
それは、私には私じゃない私の記憶があるから。いえ、記憶がとはまた違う、人格とさえ呼べるものがある。
生まれた時からあるわけではなかったわ。一年ほど前、当時流行っていた流行病になってしまったとき。
流行病自体はすぐに治ったわ。ただ、それからだんだんと現実の認識との齟齬が起きてきた。
最初はここは私の家じゃない気がして、物の名前が違う気がして。変な夢まで見るようになった。高い建物に囲まれて、鉄の塊が走るよくわからない世界の夢。私はそこで長い時間を過ごす夢だった。
その途中で、仲の良かった友人に先立たれ。私はその数年後に病気で死にました。
一人の人生を経験した私は一日寝たきりだったそうですの。家族は私を心配して声をかけてくれました。しかし私はそれどころではありませんでしたわ。目が覚めると私の中にはもう1人の私がいたんですもの。
「大丈夫かセレスティーナ!」
「セレスティーナ!」
「大丈夫……ですわ、お父様……お母様」
『大丈夫じゃないでしょ。一人の人生を経験したんだから』
「え?」
「どうした、セレスティーナまだどこか具合が悪いのか!?」
「い、いえ。なんでもありませんわ」
『後で話しましょう。あなたが1人になったら』
お父様とお母様は侍女にもう遅い時間だからと部屋を出されてしまいました。
「お嬢様、お腹は空いていらっしゃいますか?」
くぅーー
「空いてますわ///」
「では、軽いものをご用意しますね」
この時ほどお腹の音を恨んだことはありませんわ。とてもはずかしかったですもの。
「何か御用がありましたらお呼びください」
そう言って侍女が部屋から出ていきました。軽いものはサンドイッチでした。
誤字脱字は下の方からお願いします
次話はセレスティーナの中の私との話と、婚約者との話になると思います。




