表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/99

46

2週間ほど期間が空いてしまい、本当にすいません。仕事の方が忙しくなかなか書く時間がとれませんでした。なるべく1週間に1度の更新を心がけて行きます。

それでは46話どうぞ

 妊娠が発覚してから半年ほどが経ち、既にお腹は膨らんでいます。胎動も感じるようになって、たまにお腹を蹴ってきます。

 クロードと一緒にいる時によく蹴ってきますから、クロードがお父さんだと分かっているのかもしれませんね、

 この半年で色々と変わりました。

 大きなところから行くとルエンが子育て用の品を送ってきました。乳母車から子供用ベット、遊ぶための玩具や絵本。

 どれも高級品で、こちらがびっくりしました。中にはティア様が使っていたものと同じものがあったりもしましたね。王女宮でよく見かけてましたから、忘れるわけがありません。

 そして、その荷物と一緒にお忍びで会いに来たこともでしょう。

 呼ばれると想像していたのですが、生まれてまもない時期に呼ぶことが出来ないと言い、なぜがルエンが屋敷に来てしまいました。

 待てばよかったのでは無いかと思いましたが、どうしても見たかったのだそうです。

 そして、ルエンが来てから一月後にお父様とお母様がやって来ました。

 予想通りにお母様が、お父様を引っ張って。

 お母様は開口一番「おめでとう」ではなく「赤ちゃんは何処、レティアちゃん」と部屋に入ってきました。

 まだ産まれてもいないというのに、そんなことを言うものですから


「何を言っているのですかお母様、お父様お母様大丈夫ですか?」

「おめでとうレティア。プランクがはしゃぎにはしゃいでてね、手がつけれないんだよ。馬車の中でも「赤ちゃんはどんな顔かしら」なんて言っていたからね。何度求めたんだが聞いてくれなくて」

「赤ちゃんはここね、とっても元気ね。ほらあなたも、お腹蹴ってるわよ?」


 お母様はそのまま私のお腹に手を当ててきました。元気がいいと言いますか、自由と言いますか。


「レティア触っても良いかい?」

「ええ、ぜひ。お腹の子もお父様とお母様が来て、喜んでいるようですし」

「そうか、じゃあ少しだけ」

「私たちのこと分かってるみたいに反応してるわね」

「聡明なのかもしれないね、生まれてくるのが楽しみだよ」


 それから数日、屋敷に滞在してヴェルンティース領に帰って行きました。


「クロードおかえりなさい」

「ただいま、レティア」


 今クロードは城で新人騎士達の教官を担当しているそうです。

 私がエングラストで教師をすると言うと、クロードはアーサー王子にお願いされていた、護衛兼教師をすると言ってきました。

 確かにクロードが、教師となったら私も近くに居ることができます。ですが護衛としては些か無理があるのではないかと。

 教師は1人の生徒に肩入れすることは出来ません。

 全ての生徒に平等に接しなくては行けないのですから。もちろん、学力や実技において苦手な生徒に教えることは可能でしょうが、アーサー王子を優遇できる訳ではありません。

 とは言えど、学園側も一国の王子を迎える訳ですから何かしら対策をとるとは思います。

 それに、きっとアーサー王子の周りには否が応でも人が集まるでしょう。

 アーサー王子の側近たる人物も同じく入学する可能性が高いですし。

 話が少し脱線してしまいましたが、クロードはアーサー王子にエングラストで教師をすると手紙を送りました。そして、王城で新人の騎士達の教官をすることにもなったのです。

 学園で生徒に教えることの練習になるからと言って。


「今日もレオンと試合を?」

「ええ、いい鍛錬になります」

「それは良かったです。でも、あまり危ないことはなさらないでくださいね。クロードの傷つく姿を見たくはありません」

「レティア、ありがとうございます」

「私は、ただクロードが心配でっ!何も言わないで口付けするのは反則です……」

 ジト目というのでしょうか、とりあえず睨みつけます。

「ごめん、レティアが可愛かったものだから」

「そういうのも反則です……」


 不意打ちは心臓に良くありません、ドキドキして顔が赤らんでしまうでは無いですか。

 そもそも最近このようなスキンシップが無くて、忘れていたと言いますか。


「最近、クロードからこういった触れ合いが少なくて私は寂しいです」


 いえ、寂しいのは寂しいですが。何を考えて私はこんなことを喋っているのですか。本来なら話さずに心に秘めておくというのに。


「珍しいですね、レティアから言われることになるとは思ってもいませんでした」


 そうでしょうね。いつもはクロードから触れ合いを求めてくるのですから。


「それなら今日は寝るまで一緒にいましょうか、最近は一緒に居れる時間も少なくなりましたからね」

「はい」


 いつもより、イチャイチャ度合いが多かった一日でした、

 口付けから始まり、一緒に夕飯を食べその後一緒にお茶をして、クロードを膝枕しました。

 私から、お願いした訳ではなくてクロードからお願いされて渋々。クロードはとても嬉しそうでしたから、よしとします、


 翌日、手紙が届きました。差出人はセレスティーナで、パーティへの招待状でした。


 [レティアへ

 暑い季節が終わり涼し気な季節に変わって来ていますが、元気で過ごしているでしょうか。

 今日学生時代からの付き合いであるレティアに、報告があって手紙を書きました。私、ついに結婚しますわ。

 なので体調が良ければ来てください歓迎しますわ。招待状は同封されているはずですからそれを持って来てください]


 結婚ですか、セレスティーナが。婚約者がいるのは知っていましたし、関係が良好であることも知っていましたがついに結婚するのですね。

 そう言えば、実際にセレスティーナの婚約者と会うことはありませんでしたし。是非とも参加したいですね。顔を合わせる程度だとしても。



誤字脱字は下の方からお願いします。

次話は、セレスティーナの結婚式に参加します。

これで結婚してないのはリーアだけになってしまいました。

お相手は考えているのですが、なかなかどこで出していいものか悩んでまして。ティア様の御学友とかも良さそうですね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ