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先週分あげることができずすいません。現在36話を半分ほど掛けているので数時間後には投稿致します。

 そして翌日、太陽が少しだけ顔を出した早朝。朝早くに王都を出発したエカチェリーナ様とローゼン様が館に到着しました。まだローゼン様は眠いようでエカチェリーナ様にもたれかかってうとうとしています。


「お待ちしておりました。エカチェリーナ様、ローゼン様」

「出迎えありがとう。早速で悪いのだけど部屋に案内して頂けるかしら。この通りローゼンはまだ眠いようだから」

「はっ、それではこちらへどうぞ」


 そのままリーアの案内でエカチェリーナ様とローゼン様、そしてお付の侍女たちが部屋に案内されていきます。


 副団長の件はアネルカさんも承諾したようでティア様が起きてから確認を取るようです。ティア様ですから、恐らくは許可が出るでしょう。それどころか副団長がいなかった事に驚くかもしれませんね。組織の形態として長の下には補佐がつくものだと教えましたから。


 ルエンが到着するのは数刻後の予定です。天気が変わらない限りは二刻程でつくでしょうか

 部屋について直ぐにローゼン様は眠ってしまったようです。エカチェリーナ様はいただいているようです。

 朝食はルエンが来てからなので何も食べずに待つのはお腹がすいてしまいますからね。

 ルエンが到着する頃には忙しくなり、私たちが朝食を食べる時間はなくなるので早めの朝食です。

「ティア様は起きましたか?」

「ええ、先程。今は身支度をしている最中ですわ」

「では副団長の件は身支度の後ということになりますね」

「ええ、まだ少し眠いようで半分眠りながら身支度をしていますわ」

「それは、可愛らしいですね」

「ええ、まだ子供っぽさが抜けていなくて誰が身支度をするかで揉めていますわ」

「それはセレスティーナも参加しているのですか?」

「もちろんですわ、ティア様が皇女宮に来て少ししてからこの争奪戦は続いていますわ」

「それは最近とは言わないのではないですか?」

「いえ、それが少し前までは侍女長権限でほぼ毎日身支度のお手伝いをしていたのですが最近はくじ引きになってしまって」

「権限の使い方としては間違っている気もしますが、平和的な使い方ですね」

「レティアは不正などは嫌いでしたね」

「ものの程度にもよります。不当な権限の悪用、乱用は好きではありません」

「ルエン様が国王になられてからはそういったはなしは聞かなくなりましたわね」

「元より少ない話でしたからね。部屋の用意は済んでいるのですよね」

「ええ、エカチェリーナ様の隣の部屋を用意しましたわ。確認も何度もしていますから大丈夫なはずです。念の為食べてからまた確認しに行きますわ」

「リーアはちょうど警備中でしたね」

「ええ、ティア様の部屋の扉の前に立ってますわ。アネルカさんと一緒に」

「では副団長の件はすんなりと行きそうなんですね」

「ええ、ルエン様がお越しになられる前には終わって欲しいものです」


 そして、遅れて出発したルエンが屋敷へと到着しました。道中魔物が出没することも無く予定していたより早く着いたようです。


「ルエンいらっしゃい」

「お父様おはようございます」

「おとうさま、おはようございます」


 玄関でルエンの到着を待っていたティア様とローゼン様が挨拶をなさいました。ローゼン様は寝起きでまだ思考がはっきりなされておられないのかたどたどしい挨拶で周りにいた全員が少なからず和んだことでしょう。


  ルエンの顔には笑顔が浮かんでいるので確定でしょうね。周りにいる侍女達も表情を少しも動かしてはいませんが内心では笑顔になっているのではないでしょうか。


 ちなみにアネルカさんの副団長の件は私の予想していた通りの展開になったようで


「え、副団長いなかったの?」

「はい、団長は私が務めていましたが副団長については本格的な軍ではないため、部隊長だけ事足りると判断されたのか軍部の方からは団長だけとなっていました。実際に副団長不在の状況でも各部隊長が連絡を取り合いことに当たっていました」

「確かに副団長不在でも法的には何も問題はないけど、近衛騎士団に副団長不在なのは外面的に良くわないわね。誰か副団長に推薦できる部隊長はいるの?」

「今、扉の前で警備しているアネルカが適任かと思います」

「アネルカ・マーガリさんだったわね。いいわ、中に呼んでちょうだい」

「私に御用があるとお聞きしましたが」

「アネルカさん、あなたには近衛騎士団の副団長をやって欲しいのだけどどうかしら?」

「私でよければ喜んで拝命致します」

「ありがとう。正式な拝命は王女宮に戻ってからになるけど今日からあなたは副団長よ。とはいえ肩書きが追加されるだけで仕事は今まで通りで問題ないわ。そうよねリーア」

「はい」

「リーアもこういっていますから、これから願いね」

「私にはもったいないお言葉です。これからも誠心誠意仕えさせていただきます」


 といった会話がなされたとリーアから聞きました。

 この後は朝食のですね、お昼頃までは景色のいい所でお昼を食べるようですし、一足先にリーアについていって待っていましょうか。

誤字脱字等は下のほうからよろしくお願いします。

次話は37話の説明のような話になると思います。

そして私自身が思ってる事なのですがこれ、学園編(ティア様)まで行かないと恋愛要素があまりないのでは?もちろんクロードとレティアの絡みは書くつもりなのですが、果たしてどこまで書けるでしょうか。

ちなみに34話の後書きにもありますがこっそりTwitter始めました。詳しくはプロフィールに書いてます

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