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 今日顔合わせのために王女宮にある会議室に集まったのは王女宮侍女頭のセレスティーナ・クオーク、王女宮近衛騎士長のリーア・エトヴェージュ、王女宮料理長のベック・ファルス、庭師のセス・クーロン、王女様教育係兼家庭教師のレティア・ヴェルンティースこと私です。


 そしてルエンの仕組んだことだと思いますが全員学園で会ったことのある人ばかりでした。


 セレスティーナとは図書館で会いました。借りていた本を読み終わって返しに行った時に丁度同じシリーズを読んでいたセレスティーナと会い本の趣味が同じだったこともあり直ぐ仲良くなることが出来ました。

セレスティーナはクオーク侯爵の長女なのですが侍女長をすることになったようです。確かに婚約者が居たはずなのですが、今は関係のないことですね。


 リーアとはレオンを通じて会いました。丁度学園の先生に言われてレオンを探していたら、修練場でレオンとリーアが模擬戦してるのを眺めてて、模擬戦が終わったあとにレオンを先生の元に連れて行くのを何回かやっていたらいつの間にか仲良くなってました。


 ベックさんとは学園の食堂でレオンやルエン、ユリアとお昼を食べてたら名前と顔を覚えられたみたいで料理を待つあいだに他国の料理の話を少ししたら作りかたを教えてくれって頼まれましてそれからですね。


 クーロンさんとは学園の中庭で本を読んでいる時に会いました。たまに差し入れを持っていったりしてクーロンさんから外国の話を聞かせてもらいましたね。


 出会いの詳しいエピソードはまた今度話すとして、顔合わせを始めなくては。


「皆さんお揃いのようですので顔合わせを始めます。まずは私からヴェルンティース・レティアです。王女様の教育係と家庭教師を務めます。よろしくお願いします」


「王女宮侍女頭を務めますセレスティーナ・クオークです」


「王女宮近衛騎士長のリーア・エトヴェージュです」


「王女宮料理長のベック・ファルスだ」


「庭師のセス・クーロンじゃ」


「全員の紹介も終わったことですし、これからよろしくお願いします。さて皆さん改ましてお久しぶりです」


「本当に久しぶりねレティア。あなたと一緒に仕事をするとは思いもしなかったわ」


「私もレティア殿と一緒に仕事するとは思わなかった。これからよろしくお願いする」


「しかし嬢ちゃん達が揃うなんて学園の食堂以来じゃねえのか?」


「そう言えばそうですね。それぞれ忙しくしてて予定が合いませんでしたし」


「庭園が出来たらまたお茶するかい?」


「その時は私がお茶をいれますよ」


「それはそうとベックさんとクーロンさんはどうして学園からこちらへ?」


「お前さんの予想どうりだと思うぜ?ルエンから手紙が来てな、王女宮の料理長をやってくれないかってな。そしたらセレスの嬢ちゃんが丁度来てな、そっからはトントン拍子で話が進んだぜ。クーロン、お前さんもだろ?」


「ほとんど一緒じゃな。来たのはリーアちゃんじゃが」


「そうだったんですか」


「積もる話があるのはわかるがこのあと王女様が王女宮に来るんじゃ無かったか?」


「そうでした。セレスティーナ準備は出来てますか?」


「既に終わっていますよ」


「リーア警備のほうは?」


「入り口に2人待機させているし他のものは見回りをさせている」


「わかりました。それじゃあ入り口に王女様を迎えに行きましょう」


「はい」


「うむ」


「はい」


「おう」


 入り口に到着し、ティア様を待っているとリーアの部下が王女様と王様の到着を知らせに来ました。どうやらティア様はルエンと一緒に来るようです。


 王女宮の扉が開きルエンとティア様が入ってきました。


「お待ちしておりました。国王様、王女様」

「レティア!」

「出迎えありがとう。ティアのことは頼んだよ。さあ」

「よろしくお願いします」

「よく出来たね。私は政務が残っているので失礼するよ。ティア夕餉の時にまた会おう」


 そう言ってルエンはティア様を私達に預けて来ました。ユリア似の白銀の髪にルエンに似ている目元。本当に可愛いティア様。ユリアの代わりにはなれないけど、大切に育てていこう。


「お任せ下さい」


 王女宮にティア様が来ました。これから王女宮でティア様はどう成長するのでしょうか。とても楽しみです。

カッコを普通のものにしました。7/15

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