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時期的にはクロードの両親と会ってから一月が経ったでしょうか。
ヴェルンティース領に帰ってきてから結婚式の準備や方々への対応などて忙しくしていたのであっという間でした。それと、王都に住むための屋敷を見るけることができ、使用人はお父様の伝で雇うことが出来ました
本来ならば自領で式を挙げる予定だったのですが招待した方々の事情により王都で式を挙げることになりました。
と言うのもルエンやレオン、ティア様やルビィクト王国のフェリシテ第二王妃様やアルセリーナ様、アーサー様などと見届人が豪華すぎて警備の問題があったからですが。もちろんセレスティーナやリーア達もいます。
結婚式の種類としては人前式になります。宗教がない訳では無いのですがレクサリア王国では国教というものは定めておらず小さな宗教や土着信仰がいくつかある程度でしょうか。確か宗教国家があるという話を何かの文献で見ましたが実際がどうだかわかりません。
結婚式の流れは婚約の誓いを交わしてからパーティーをするという流れになります。元の世界よりもすんなりと終わってしまいます。
そして、今私はウェディングドレスの着付けをしています。
このウェディングドレスはこの時代のものとは思えないものなのですが、元がゲームの世界だと思えばそれほど気にはなりません。
そして、着付けが終わると部屋にセレスティーナやリーア、ティア様が来てくれました。
「レティア、綺麗ね!」
「ありがとうございますティア様」
「レティア似合っていますよ。ね、リーア」
「何故私に話を振ってくるのだ。あーなんだ、似合ってて綺麗だぞ?」
「何故そこで疑問形なのですか。でも、ありがとうございます」
「うむ、あまり長いするのも良くないから、私は先に戻っていよう」
「それでは、ティア様。私達も」
「わかったわ、レティア、結婚おめでとう!」
「はい、ありがとうございます」
そして私はお父様にエスコートされ、大きな扉を開けて会場に入ります。建物は美しいステンドグラスに飾られ、幻想的な光がさしこんでいます。左右通路には見知った人達が祝福してくれています。
「クロード」
「レティア、綺麗です」
「ありがとうございます。クロードはかっこいいです」
「ん"っん"っ」
さすがにイチャイチャするのが早すぎましたね。司会進行はレオンに任せました。特に理由はありませんが、私がレオンの結婚式の司会をやりまました。
「新郎新婦が揃いましたので結婚式を開催したいと思います。新郎新婦、前へ。これより婚約の誓をを行います」
婚約の誓いとは書類の署名と言うのが主な目的です。署名した後は口付けをしてパーティー会場に行くという流れです。
レオンが書類を私達の前まで持ってきました。ここに自分の名前を書けば晴れて夫婦となる訳です。
ヴェルンティース·レティア
フェルミナ·クロード
「署名を確認しました。今後2人は夫婦であり、互いに助け合い生きていくことでしょう。さぁ誓の口付けを」
皆に見られている中で口付けをするというのは····思ったよりも恥ずかしいものですね。
「レティア」
「はい、クロード」
「愛しています」
「私もです」
そして、恥ずかしいので少しの間目をつぶっている間にチュッと口付けをし婚約の誓が終わりました。
周りから拍手で祝福されながら待合室まで戻ります。
次のパーティーは、このウェディングドレスだと動きづらいので動きやすいドレスに着替えます。
ドレスを着るのでヒールのある靴なのは代わりがありませんがそこは我慢しましょう。こういう場でしか着ることはありませんからね。
クロードと一緒にパーティー会場に入り、パーティーの開催を宣言しました。
会場にはわたしとクロードの親しい方々を呼んでいて、五十名ほど居るでしょうか。
何処からお礼に行きましょうか。
「お父様、お母様達にはお礼が出来ましたし、何処に行きますか?」
「団員たちの所に行ってもいいですか?」
「もちろんです」
「あっ、団長。結婚おめでとうございます」
『おめでとうございます』
「ありがとう。たけど、もう団長はレイエスに渡したから、私はもう団長じゃないよ」
「フェルミナ団長はフェルミナ団長ですよ。レイエス新団長たは格が違いますよ」
「オーギュストさん、それはないんじゃないすか?これでも大変なんすよ?団長やるの」
「オーギュストの野郎も冗談で言ってるんだろうよ、お前さんが頑張ってるのはみんなが分かってるからよ」
「モルメックさん」
「そうそう、レイエスはよく頑張ってるさ。ねえ、アルノルト」
「そうだな」
「こうゆうときくらい喋ればいいのにねぇ。フェルミナ団長、レイエスはちゃんとやってるから安心して結婚生活送りなよ」
「ありがとうパーメラ、皆。このパーティ楽しんでほしい」
『はい』
先週分としてあげたかったですが、今週分としてあげます。すいません。
次回は挨拶回りか結婚式は終了して結婚生活とかになると思います。
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