表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/99

学園編4

この話は先週投稿予定だったんですが、書いてるうちにちょっと違うなとなって昨日まで書書き直してました、すいません!それで本編のほうなのですが、38.9度の熱が出まして投稿することが出来ません。ごめんなさい。インフルかどうかは分かりませんが熱が収まり次第、本編、学園編5を投稿します。ちなみに学園編5はまだ手をつけてないので遅くなります

 授業が終わり、教室を出ていくレティア、他の生徒は近々開催されるエングラスト祭の話で盛り上がっている。


 準備のために足早に教室を出ていく生徒もまばらに見える。

 エングラスト祭はエングラスト学園の創立記念日でもあり卒業生などの多くの人が集まる祭りである。


 そんなお祭りムードの中、レティアはブレずに図書館へ向かおうとすると後ろから左手を急に掴まれた。


 咄嗟に後ろを振り向くも誰もそこにはいなかった。掴まれた手の感触もなくなっていた。


 そして改めて前を向くとそこにはさっきまで居なかった女の子が立っていた。


 生徒とは思えないその幼い風貌は誰が見ても迷い込んだ子供だと思うだろ。


「アルビーネ教授悪戯に魔術を使うのはどうかと思いますよ」

「いや〜驚いてくれるかな〜って思ったんだけど、レティア君無反応だったね」


 そうこの幼い風貌の女の子は、エングラスト学園の教授。名前をアルビーネ·ヴァルトエックと言いレティアの所属する研究室の教授である。


「それで何か御用ですか?」

「うん、ちょっと手伝って欲しいことがあってね。とりあえず研究室行こっか」


 レティアはアルビーネに連れられて彼女の研究室にむかって歩き出した。


 研究室は薄暗く本や紙、実験設備が所狭しと並べられており、奥のテーブル付近を除いて辛うじて足の踏み場がある程度である。

 そして奥のテーブルでは生徒が一人、枕を持参して眠っていた。


「マリー=ジョルジュ君、起きてくれ研究の時間だ」


 彼女はマリー=ジョルジュ・ベルトン。家名がベルトン、名前がマリー=ジョルジュという。まずマリー=ジョルジュだけを聞くとジョルジュが家名だと思いがちだがベルトンの方が家名なのだ。


 本人の話では女の子ならマリー、男の子ならジョルジュと決めていたらしいが、両親がそれぞれの考えた名前を付けたがり、口論の末、両方付けることになったとか。


 彼女はどちらの名前で呼ばれようとも気にはしていないようで人によって彼女の呼び方は様々である。


「Zzz……Zzz……」


「起きませんね」


「うん、見事に起きないね。さて、どうゆうことかな〜っと」


 アルビーネ教授がマリー=ジョルジュに近寄り少し手前で止まった。


「これは、防音と遮断の結界かな。マリー=ジョルジュ君の睡眠に対する努力は凄まじいね〜」


 そう言いながらアルビーネ教授は何も無い空間に指で触れると、空間に罅が入り結界は壊れた。


 本来なら結界を破壊するには相手の魔術への干渉が必要で補助機が無いと普通では不可能である。


 しかし術者自身と干渉する術者の魔術制御に差がある時は補助機なしでも破壊することが出来る。


 つまりマリー=ジョルジュとアルビーネ教授では魔術制御の練度が違うのだ。


「さてと、マリー=ジョルジュ君起きてくれ研究の時間だぞ〜」


「んん………あっ……教授…おはよう…ござい…ます…Zzz」


 と起きたかと思えば直ぐにテーブルに伏せて寝てしまった。


 しかしこれは、いつもの事。レティアが彼女の後ろに回り、肩を掴んで上半身を強制的に起こした。


 しかし彼女は「んん……」と唸るだけで起きる気配は微塵もなかった。


 しかしこれはいつものことである、慣れた手つきで彼女を背もたれに持たれ掛けさせたレティアは彼女の近くから離れた。


「それ!」


 とアルビーネ教授が掛け声と共にパチンと指を鳴らすとパッと光が瞬いた。


 これは、彼女を起こすためにアルビーネ教授が考えたビリビリという魔術(本当に魔術名がビリビリである)で当たったところがビリッとすると魔術である。


 そして昨日まで、はこの魔術で起きていたのだが今日は「んっ」という声を漏らしただけで起きる気配はなかった。


「あれ〜昨日まではこれで起きてたんだけどな〜

「また、慣れてしまったのでしょうか」

「そう見たいだね〜」


 一月前までは手の甲に水滴を二~三滴垂らすと起きていたのだが、急に起きなくなってしまい、仕方なくこのビリビリの魔術を作ったのだが。今日そのビリビリの魔術でも起きなくなってしまった。


「仕方ないな〜新しいの試そうかな」

「もう作っていたのですね」

「何れこうなることは分かってたしね〜」


 そう言いながら机から小さな紙を持ってきて顔の前まで持ち上げると。


「よし、行くよ〜それ!」


 と、言う掛け声と共に彼女の胸元に小さな氷が生成され始め1cm程の大きさになると自重で胸元に落ちていった。「ひゃわ」と聞いてるこちらが力の抜けるような声を出し彼女は起きた。


「ふわぁ〜、お二人……共おはよーうございます」

「はいはい、おはよ。これから大切な話をするから二度寝しないで聞いておいてくれよ?」

「さっきので〜三度寝です。朝に二度寝して〜」

「さて、大切な話というのは、そろそろエングラスト祭があるのは知ってるよね。その開催式にデモンストレーションをすることに職員会議で決まったんだけど、私たち魔術科が行うことになりました!」

「…………」

「…………?」

「レティア君が無反応なのは分かるけど、マリー=ジョルジュ君は何それといった顔だね〜」

「デモンストレーションってなんです?」

「簡単に言うと、私達はこうゆうことを実際にやっている。と来た人に見せるものかな?」

「ほー……」

「まあ、マリー=ジョルジュ君が何とな〜くわかった所で、実際に何をするのかを話そうか」

誤字脱字は、誤字脱字の機能が下の方にあるのでそちらからお願いします。ちなみにこの機能は今日知りました。

もちろん感想なども頂けると嬉しいです!

皆さんも風邪には気をつけてくださいね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ