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結局今回もクロードとレティアのイチャイチャまで持っていけませんでしたorz

 馬車に乗り込んだ二人を見ると、前にあった時よりも成長していることがわかります。二人ともまだエングラスト学園に通っていて、もう十八歳になっているはずですからもう卒業の時期でしょうか。


「二人ともそろそろ卒業が近いのではないですか?」


「はい。僕もレミリアも冬が終われば卒業します」


「早いものですね。二人は卒業後はどうするのですか?クレンはお父様の後を継ぐのでしょけど」


「そうですね、このまま行けばそうなります。後は姉様には合わせたことありませんが婚約者も居るんですよ。今日のパーティーに来るのでやっと姉様に紹介できます」


「婚約者ですか?」


 クレンに婚約者が居るなんて初耳です。お父様とお母様からの手紙には何も書いていませんでしたが何故でしょうか。


「知らないのですか?お父様が手紙で伝えているはずですが」


「知りませんね、手紙にもそのようなことは書いていませんでしたが」


「それじゃお姉様は私にも婚約者がいることを知らないの?」


「レミリアにも婚約者居るのですか。初めて知りましたよ、婚約者が決まったのはいつですか?」


「婚約のお話自体は五年前からありました。ただお受けしたのは二年前ですよ。」


 二年前ですか。最近家には帰って居ませんから知らなくても仕方がありませんね。しかし、何故お父様は手紙に書いて下さらなかったのでしょうか。


「しかし二人とも相手がいるのですね。安心しました式はいつ挙げるのですか?」


「彼女が卒業してから挙げます。ただ姉様がその………」


「行き遅れと言われるのを心配しているのですか?あとは、家の恥でしょうか」


「姉様そんなことは無いです!姉様が家の恥なんてことはありません!姉様は家族の誇りです!」


「お姉様は私たちの誇りなんです!周りがなんと言おうとお姉様は凄いんです!」


「二人とも……ありがとう。でも周りからすればそうなってしまいますから。そろそろ決めないといけませんね」


「お姉様何を決めるんですか?」


「結婚のことですよ、レミリア。お付き合いして四年になりますしそろそろ決めないといけませんから」


 前に座っている二人を見ると驚いた様子で止まっていました。


「何か驚く事ありましたか?」


「姉様…今お付き合いしてる人がいるって……」


「そうですが、どうしましたか?」


「お姉様四年もお付き合いしているんですか?」


「そうですよ。手紙に書いていませんでしたか?」


『聞いてないです、お姉様(姉様)!』


「ごめんなさい、二人とも」


「お姉様、その方はどんな方なんですか?」


「そうですね、とてもい……」


「皆様、到着致しました」


 話している間に馬車は王城に着いてしまったようです。


「今日のパーティーに来てるはずですから後で紹介します。さぁ降りましょう」


 パーティー会場に入るとすでに多くの貴族が入っていて、皆王女の入場を待っているようです。私達は壁際によりパーティーが始まるのを待つことにました。


「クレン、確か婚約者が来ていると言っていましたよね」


「はい、来ているはずです」


「お姉様、私の婚約者も来ているから後で紹介させて」


「レミリアの婚約者もきているのですか。楽しみにしています」


「ただ、爵位は彼女の方が上なので、ぼくは話しかけてくれるのを待つしか出来ないんです」


「相手の爵位が高いとなると、婚約の申し込みは相手からですか?」


「少し違うんです。お母様が騎士だったのは姉様も知っていますよね?」


「知っていますよ」


「それでお母様が騎士時代の知り合いに会いに行った時に婚約の話を持ってきたんです」


「お母様がお話を持ってきたのですね」


 ふと、話を聞いていてひとつ疑問に思いました。お母様が元騎士だったのは知っています。しかし単なる騎士が高位貴族の知り合いなど出来るのでしょうか。いえ、細かいことは気にしてもしょうが無いのでしょうか。


 そうこうしているうちに、来賓の入場が始まりました。途中アーサー王子が入場してこられました。おそらくクロード様は別室に待機されているのでしょう。そして来賓の入場が終わりルエン国王が入場してきました。会場に居る全ての貴族が膝を折り、最上級の礼をします。続けてエカチェリア王妃が入場なされのれに続くようにティア王女様が入場してきました。


「今日は娘の誕生日を祝うために集まってくれてありがとう。ささやかながら料理や飲み物を用意しているから存分に楽しんで欲しい」


 ルエンが椅子に座りパーティーが始まりました。来賓の王族方々からルエン国王とティア王女の前に行きお祝いの言葉を述べてゆきます。アーサー王子の番ではティア様が嬉しそうにしている姿を見ることができました。

 来賓が終わると次は高位貴族に移りだんだんと私たちの番が近づいて来ました。


「ティア様の十歳の誕生日お祝い申し上げます」


「ありがとう、ヴェルンティース子爵。後ろの二人を紹介してもらってもよろしいかしら」


「はい。弟のクレンと妹のレミリアと言います」


「クレンと申します」


「レミリアと申します」


「クレンとレミリアと言うのね。後でお話をしに行ってもいいかしら?」


「もちろんでございます。後ろで待っている方もいらっしゃいますので我々はこれで失礼します」


 無事に?挨拶も終わりまた壁際に戻ると、一人の令嬢が声をかけてきました。

次話こそはイチャイチャまで持っていきたい!(3度目)

さて、最後に声をかけてきたご令嬢は一体だれなのでしょうかね?いちよう伏線は貼ったはず……。いちようクレンの婚約者さんですよ。

誤字脱字ありましたらコメントなどよろしくお願いします。感想や評価もお待ちしてます!

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