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遅くなりました。

パーティ前日にレミリアとクレンが王都に着くと手紙をもらい、泊まる予定である宿屋に向かいました。

「泊まっていないのですか?」

「はい。当宿の宿泊名簿を見ましたが、お客様の仰るお名前の方はお泊まりになるておられません」

「わかりましたました。ありがとうございます」


泊まる予定の宿には泊まっておらず、念の為、宿の部屋が満室の時は他の宿に泊まって、その後会うために王都の中心広場で待ち合わせをしておいたのですが、待ち合わせの時間になっても広場には現れませんでした。日暮れを告げる鐘の音が王都に響き、私は王女宮に帰りました。


「あら、レティア、弟さんといもうとさんには会えましたの?」

「セレスティーナ、それが泊まる予定の宿には居なくて。宿が満室でほかの宿に泊まった時に会えるように広場で待ち合わせをしていたのですが、そこでも会えなくて。仕方なく鐘が鳴ったので帰ってきました」


「明日パーティーですのよ?夜に開催されるとはいえ、せめて明日の昼までには王都につかないと間に合いませんわ」


「ええ、なので心配なのです。待ち合わせ場所にも来ませんでしたから、おそらく王都に居ないのでしょう。考えられるとしたら道中何かがあって遅れているのでしょうか」


「遅れているだけならいいのですが、何かあったら心配ですわね」

「はい、何も無ければいいのですが。念の為何かあったら王女宮に来るように言っていますから、大丈夫だとは思いますけど」


心配になりながら夜を過ごし、気づけば朝になっていました。いつの間にか座ったまま寝てしまったようです。

服を着替えて食堂に向かうと、食堂にはあまり人が居ませんでした。おそらくティア様の準備や王女宮でやるパーティーの準備をしているのでしょう。


「ベックさんおはようございます」


「おう、嬢ちゃん起きたか。寝坊した見てぇだな」


「昨夜は少し遅くまで起きてたので」


「珍しいな嬢ちゃんが夜ふかしなんて」


「昨日王都に来るはずの弟と妹が来なかったんです。それで心配で眠れなかったんです」


「なるほど、そりゃあ心配だな。とりあえず朝飯食って元気だしな」

「ありがとうございます。おや、これは」


「気づいたか。前に嬢ちゃんが言ってた麦飯ってのが気になってな、最近やっと出来たんだ」


「完成したのですか」


「ああ、食べたあとに感想教えてくれよな」


「はい」


空いている席に座り、肉野菜炒めと麦飯を食べます。久しぶりに麦飯とはいえご飯が食べることができ、少し元気が出てきました。


「ベックさんありがとうございました。美味しかったです」


「そうか、なら良かったぜ。元気もでたみたいだしな。今日の王女宮のパーティーの料理楽しみしていおけ」


「はい」


午前中はすることが無い私は、自室で明日の授業に使う問題を作っていました。


「レティア様、お客様が二名来ています」

「私に客ですか?」


今日は誰とも会う予定はありませんでしたが、誰でしょうか。もしかしてクレンとレミリアでしょうか。


「名前はなんと?」

「はい、レミリア·ヴェルンティース、クレン·ヴェルンティースと。紋章を貴族名鑑と照合して一致しております」


「この部屋まで案内してください。その二人は私の家族です」


そして、少しして


「「お(姉様)お久しぶりです」」


「間に合ったようですね二人とも。大丈夫でしたか?」


「はい、途中で馬車の車輪が外れて遅くなってしまいましたが大丈夫です。宿も、取ってあります」


「それは良かったです。何か飲み物を用意するから座っていてください」


部屋に備え付けてある簡易キッチンで紅茶作り、テーブル持っていきます。


「二人とも道中。大丈夫でしたか?」


「大丈夫です、お姉様。メリヤが着いてきてくれたから、この後宿に戻って着付けしますから」


「そう、メリヤが来てくれたなら大丈夫ですね。夜は馬車で宿まで迎えに行きますから、待っていてください。さて、もう少し話をしたいところですが、あなた達も準備があるでしょうから後で話しましょう」


「わかりました、姉様」


「宿で待ってますから、迎え来てくださいねお姉様」


「ええ、待っていてください」


そして、二人が宿に帰った後セレスティーナが部屋にやって来ました。


「レティアそろそろ着付けしないとパーティー間に合いませんわよ?」


「セレスティーナ、そろそろ私の方から行こうと思っていました。ティア様の準備は終わりましたか?」


「ええ、終わってますわ。それに終わっていなかったらレティアの着付けに来ませんわ。さあ、準備しますわよ。何人か部下も連れてきましたから、完璧に仕上げてみせますわ」


「別に普通でいいのですけど」


「滅多にドレス着ないのですから、こうゆう時くらいは着飾りませんとダメですわ」


「わかりました、お願いします」


セレスティーナに化粧をしてもらいドレスを着た私は、そのまま夜まで時間を潰しました。夜、レミリア達が泊まっている宿に向かいました。宿の前に馬車を停め中に入ると、すでにレミリアとクレンが待っていました。


「レミリア、クレン準備は出来てるようですね」


「レティアお嬢様、お久しゅうございます」


「メリヤ久しぶりですね。二人を連れてきてくれてありがとう」


「とんでもございません、レティアお嬢様。クレン坊っちゃまとレミリアお嬢様をよろしくお願いします」


「わかっています。さぁ行きますよ二人とも。馬車に乗ってください」


「「はい、お姉様」姉様」

よく道理には行きませんでしたすいません。でも、次話はいい感じになるはずですお楽しみに。

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