21.5
いつもより短いものになります
レティアにドレスを着ながら授業をしてもらった日のこと。私はは将来レティアが結婚したら一体どうするのか気になって聞いてみた。
「レティアはフェルミナ様と結婚したらどうするの?」
「そうですね。もし結婚しても、私は死ぬまでティア様のそばを離れるつもりはありませんから。何かしらの形で近くにいるつもりです」
「えっと、結婚したら自由にしてもいいのよ?フェルミナ騎士団長と暮らしていいいのだし」
「私は死ぬまでティア様の傍にいたいと本当に思っているのです。ティア様は何も心配しなくて良いんですよ。私の好きでやっていることですから」
私は死ぬまで傍に居てくれると言ってくれたことを嬉しく思いつつも、フェルミナ騎士団長と結婚しないのではないかと心配になってしまったわ。昔から傍に居てくれたレティアのことはよく知っているつもりだけど、セレスティーナやリーア達の方がよく知っているだろうから相談してみることにしたの。
「って、レティア言われたのだけど、リーア、セレスティーナどうしましょ」
「うーん、レティアの言ってることはたぶん本当ですからね」
「それじゃますます心配よ、レティアには幸せになって欲しいのに……。あっ、リーアやセレスティーナもよ?」
「私は婚約者がおりますから大丈夫ですわ」
「私は、相手がいないからな」
「リーアに相手が出来たら、手伝うわ。それか、相手見つけてあげましょうか?とりあえ今はレティアの事よ」
「フェルミナ様との関係は上手くいってるみたいですけど確かに心配ですわね。もしかしたらここまま結婚し無いこともあるかもしれませんわ」
「そんな!」
「レティアならやりかねんな。結婚したらティア様の近くにいれないからとか言いそうだし」
「それじゃダメよ!どうにかしてフェルミナ騎士団長と結婚して幸せになって貰わなきゃ」
「でしたらティア様の誕生日パーティの後の舞踏会で二人きりの時間を上げてはどうですか?完全にフェルミナ様頼みになりますが」
「だがフェルミナ殿はアーサー様の護衛だから舞踏会には出ないと思うぞ」
「そうでしたわね」
「ねえ、セレスティーナ。王女宮からは舞踏会の音楽は聞こえるかしら?」
「聞こえると思いますわ」
「なら、王女宮のパーティーにアーサー様を誘って、その時にダンスをするのはどうかしら。私とアーサー様が踊ってる最中ならフェルミナ様やレティアもダンス出来そうじゃない?」
「確かに出来そうだな」
「ええ、大丈夫だと思いますわ」
「とりあえずアーサー様に協力して貰えるように手紙を書かないと。それとお父様にもお願いしてみましょ。アーサー様を王女宮のパーティーに招待したいって」
そしてそれから数日がたちパーティーまで残り一週間となった日、アーサー様からの返事が届きましたわ。
「セレスティーナ、リーア、見てアーサー様も協力してくれるって!お父様からは招待してもいいってお言葉を貰えたしパーティーもしてもいいっておっしゃってくれたわ」
「良かったですね、ティア様」
「ええ、これでレティアにやっとお礼ができるわ」
こうして王女様はレティアの知らないところで計画をちょっとづつすすんでいった。
明日はお休みなので22話を投稿しますね。
次の話としてはパーティでセレスティーナとクロードがいい感じになる予定




