三話
如翔、楓、神様の三人は、神社近くのファミレスに来ていた。メニューをざっと見て注文をしたところだった。
「お子さまランチ!」
「お子さまランチで良かったのか? 子供じゃないんだろう?」
「我は神様です。お子さまランチは、神様のご馳走として伝えられているです」
「なんだそりゃ」
「お前さんには分かるまい。お子さまランチの素晴らしさが」
「とっくのとうに卒業済みだよ」
「神様ちゃん、何飲みたい? 持ってきてあげる」
「オレンジジュース!」
「分かった。待ってってね」
「僕はコーラ」
「はいはーい」
ドリンクバーを利用した為、楓は飲み物を取りに行った。
「お前さん、コーラが好きなのだな」
「まあ。そう言う神様はオレンジジュースかよ」
「オレンジジュースの素晴らしさを分からないとは残念なことだ」
「残念で結構。それより神様、本当に原因は僕達なのか?」
「何の話?」
「過去に意識が飛んだことだよ」
「あー。そです。原因はお前さん達だ。この時間に飛んだということは、お前さん達が、この時間に対して何らかの悔いを残しているということです」
「悔いか。後悔とか未練だっけ? 僕には全く心当たりないけど」
「自分と向き合ってみればいい。素直にです」
「お待たせー」
楓がトレーにグラスを乗せて戻ってきた。
如翔はコーラ、神様はオレンジジュースを受けとる。
「う~ん! 美味です!」
「美味しいよねえ!」
「楓もオレンジジュースかよ」
「たまにはいいかなあってねえ」
「ふーん」
ストローでジュースを飲んでいく三人。
暫くすると、注文した料理が運ばれてきた。
「お子さまランチ!」
神様の目の前に、旗が立ったオムライスが運ばれた。神様は目を輝かせながら、スプーンを持って掬って食べる。頬を両手で押さえながら喜びを表現する。
「ほらほら」
「ありがとです、楓ちゃん」
神様の口元に付いたご飯粒を取ってあげる楓。
そんなやり取りを見ながら、如翔はチャーハンを食べている。
「如も如だねえ」
「何が?」
「付いてる」
そう言いながら、如翔の口元に付いていたご飯粒を取ると、それを食べる楓。取られた如翔は、目を丸くしていた。
「チャーハンも美味しいねえ。今度、注文しようかな」
楓も、自分が注文したピザを食べ始めた。




