表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミステイク  作者: 碧衣玄
12/18

十二話

 少し落ち着いた頃を見て、楓の横に座る如翔。

 如翔の顔を見ようとしない為、楓の表情を見れない如翔だが、そのまま話し掛ける。


「昨日といい今日といい、どうした?」


「何でもない」


「なくないだろう。僕を騙し通せると思ってるのか?」


「騙してない」


「僕を見ようとしない。僕、何かしたか?」


「してない」


 明らかにいつもと違う楓にヤキモキした如翔は、楓の左肩に手を置く。掛ける言葉は思い付かなかったものの、どうにかしたいとの思いからの行動だった。

 ビクッとする楓。小刻みに身体を震わせ、ゆっくりと如翔の方へ体重を掛ける。


「ばか」


「楓……お前……」


 如翔の足に背中を預けた楓の目には涙があった。如翔と目が合った楓は堪らず、如翔の胸へと顔を押し付けた。


「……ごめん……ごめんっ」


「何で謝るんだ」


 楓に押し倒される形でベッドに横たわる如翔。

 心臓がドキッと高鳴るのを自覚しつつ、静かに楓の頭を撫でる。


「……私……気付いちゃった」


「ん?」


 楓は顔を上げる。如翔としっかり目が合う。

 それは如翔も同じだ。互いに目が合い、その目に吸い込まれそうになる。互いの顔が近付いていく。


「私……如が……好き」


「奇遇だな。僕も楓が好きだ。お互いに好きあってたなんて……」


 言葉を遮られる。柔らかい唇に。

 如翔は動けずにいた。楓が動きを封じている。

 時間にして一分。二人は唇を重ねていた。楓が離れていく。楓の顔は真っ赤に染まっていた。


※ ※ ※


「おや?」


 神社を掃除していた神様ちゃんの身体に異変が起きる。掌から地面が透けて見えた。


「そろそろですか」


 神様ちゃんの表情から、寂しさを感じ取れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ