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紅の目Ⅱ  作者: 紅い華
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第一章 ネバー発生

ギュヤアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオ!!!

奇妙な方向と共に町は崩れ去っていく。至る所には大量の生物、否。生物とは呼べない何かが蠢いていた。

ネバー

その昔特生に殲滅させられたはずの突然変異生物。1年前に突如として発生し瞬く間に世界に広がっていった。その繁殖率はすさまじく。ネバーに襲われた人間の一部は取り込まれ、新たなネバーとして生まれ変わっていく。地獄。そんな言葉がふさわしいほどにネバーはこの町を蹂躙していた。人類にとって幸いだったのはネバーは一定の間隔に沿ってやってくるため、そこまでネバーの驚異におびえずにすんだことである。そんな地獄のような風景の中でネバーを殲滅していく少女がいた。

「さすがに追いつかないよ!何でこんなにいるの!!」

レーゼの声が通信機から飛び込んでくる。それは俺が聞きたいことでもあった。

「俺が知るか!!こいつら俺の命令を受付ねえ!!俺らにできることはこいつらを倒していくことだけだ!!」

俺は通信機に怒鳴り返す。大量のネバーの殲滅任務。今俺たちはその任務のおかげで戦闘の真っ最中である。どこを向いてもネバーだらけなので武器を振れば当たるという状況だ。

「これがうれしくない入れ食いってやつかえねえ・・・・・」

「冗談言ってる場合じゃないでしょ!!取り合えず合流するよ!!」

「了解だ。」

冗談を言ったつもりはないのだがあいつには冗談に聞こえたらしい。

「まあいいか。さーて、合流までの間。頑張りますかね」

気合い一閃。後ろにいたやつを斬り飛ばし返す刀で全面の二頭をぶった斬る。そのまま斬激を飛ばす。

五頭沈黙。同じような流れで刀を操り。周囲の四頭を叩き斬る。さらに目の前の一頭を斬ったと同時に後ろのネバーが襲いかかってくる。後ろを振り返るときの遠心力を利用して刀を振り、襲ってきた二頭をたたき落とす。同時に後ろの二頭が爆発によりはじけ飛ぶ。

「っひゅー・・・・・相変わらず人の迷惑とか考えねえなテメエはよぉ!!」

「龍ちゃんも腕が落ちてないようで何よりだよ。」

爆発したのはレーゼの爆弾だ。いきなり人の真後ろに爆弾投げるとかどうかと思うがまあいつものことだ。

ネバー

1年前に突如発生した突然変異種。2年前にも一度発生し、そのときは俺が王の力を使うことにより殲滅に成功している。だが今回発生した奴らは俺の制御を一切受け付けず、まるで狂ったかのように暴れている。何故なのかは不明。俺の宮殿ではもうネバーは造ってない。あの宮殿に住むと決めた日にレーゼと破壊したからだ。だからこいつらが何故出てきたのかは一切不明。噂では異次元からでてきた。とか、亜空間から突如発生した。なんて話もあるが、俺たち元特生メンバーは一切信じていなかった。だからこそこうやって招集がかかった訳なんだが。

「この辺り一帯は殲滅完了か?」

「そうだね。もう残ってないし他の奴らはあらかた逃げちゃったみたいだしね。」

「じゃあミッションコンプリートってことで、帰還しますか」

俺たちは今特生が基地として使用している空母に戻る。空母の名前はヘヴンホープ通称希望を運ぶ船。だそうだ。俺には意味わからんが。

「指令、任務完了の報告に来ました。」

「入れ」

今俺たちがいるのがそのヘヴンホープの司令室。司令官は前任のレイグルが引き継ぐのかと思えば違う人間がなっていた。

レイグル曰く「高いところは苦手でなぁ」

らしい。へたれか!!って突っ込みたくはなったが実際空母で生活してみるとわかる。常に足下に地面がないってのは意外に不安になるものだ。

「任務完了の報告、確かに受け取った。次に任務に備えたまえ。」

「「了解」」

今の司令官はディア。確かディア・グレイゼルだっけか、常に何か隠してるような顔でしゃべるいかにも胡散臭え組織の長ですって野郎だ。まあ俺はこいつが好きじゃない。

「ねえねえ龍ちゃん、今からどうする?」

「はあ?どうするったって部屋に戻って寝る。そんだけだけど?」

「そっか・・・・・そうだよね・・・・・」

いきなりなんだこいつはものっそいがっかりしたような顔してるんだが。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

遠くから話し声が聞こえてくる。どうやら今の特生のメンバーのようだ。

「今の戦闘隊員信用していいのかよ。」

「だよなあ・・・・・あいつ、体半分ネバーなんだろ?」

「らしいぜ。前回の発生の時の後遺症らしい。」

「うっげ、なにそれ気持ち悪っ、かかわらん方が正解ってか」

「ま、そうだろうなぁ」

まあ奴らの会話の中に出てくる「あいつ」ってのは俺のことなんだろう。

「あいつらっ・・・・・」

レーゼが何か言おうとするが俺は止める。

「言わせとけ。」

「でも!!」

「事実だしな。」

あの王の力を手に入れた後、俺の体は半分ネバーと化していた。理由はわからないが見た目はそのまま人間なんだがネバーの力を使える。そういったたぐいの物だ。別段俺は人の輪の中に混じって暮らすつもりはなかったし、別に周りの人間に避けられようが疎まれようがどうでもいいと思ってる。まあそんなこんなで俺は異端扱いなわけだ。まあどうでもいいいしとりあえず寝るか。

明日のことは、明日考えよう

再連載!!かな?再び始まりました紅の目。作者はまだまだ未熟ですがなにとぞ応援よろしくお願いします。

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