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復活

やぁ皆さん、おはようございます。


いきなりですが、魔王です。

今200年のお勤めを終えて起きたところです。

いやぁ、気分爽快ですねぇ。


え?どういう事かって?

いやいや、ちょっと封印されてただけですよ~。


200年前に勇者さんに

「こら!ちょっとわんぱくが過ぎるぞ!」

って怒られちゃってさぁ、お仕置きされちゃったんだ。


ほらっ、皆だって悪いことをしたらお父さんとかにお仕置きで物置とかに閉じ込められたでしょ?

そんな感じかなぁ~。


そんでもって今封印が解けて起きてきたところなんだ。



「魔王様、お久しゅう御座います」


ふと見るとそこには黒いローブを身に着け白い髭をへそのあたりまで伸ばした老人がいた。


「おぉ、じじい! 生きてたか」


じじいの名前は『ジジィベール・カミュラトス』

はっはっはっ、そのまんまの名前なのだよ。

実際、俺が始めて会った時からじじいだった。


彼は先代の魔王の時から参謀として魔王軍の幹部を勤めている。


あ、ちなみに俺は二代目魔王ね。


「じじい、久しぶりで悪いんだが今の時代の状況を教えてくれないか?」


俺がそう言うと、じじいは眉間を押さえて困ったような顔をした。


「……何かあったのか?」


じじいのこんな顔を見るのは久しぶりだ。


「魔王様が封印されてからしばらくたってからのこと、配下であった『グリムベルト』が自らを魔王と名乗り、魔王様が勇者と交わした《人間と魔族の停戦協定》を破って軍を率いて人間側に攻め込んだのです」


《人間と魔族の停戦協定》は俺が勇者さんに封印される時に約束したものだ。

魔族と人間、お互いに干渉せず領地に入ることもしない、という約束。


グリムベルト、じじいと同じく参謀としておれの部下だった男。

野心家で人間を憎悪の対象としか見ていない奴で、俺にさえ突っかかってきていたなぁ。


「勇者がいなくなり、脅威が無くなった事で動きだしたのでしょう。現在も人間との戦争も続いております」


「なるほどねぇ~、ところでグリムは俺が復活したこと知ってんの?」


知っていたらどうするのかちょっと気になるなぁ、配下に戻るのかな?邪魔者として殺しに来るのかな?

どちらにせよ停戦協定を破ったから殺すけどね(笑)


「おそらく知らないでしょう、此処の場所も知っているのは私だけですから」


ここは魔王城の地下の隠し部屋、そこに石造りの棺桶があり、

その中に俺の身体が保管されていた。

封印といっても、寝ているのと何ら変わりない、ただ時間が永いというだけなのだ。


「そして、つい先日『勇者』が召喚されました」


「は? ……あはっ、あははははは!」


俺はじじいの話を聞いて思わず笑ってしまった。


大体想像はつくと思うがあえて言おう。

勇者、魔王を倒す為に異世界から呼び出した英雄となりうる者。

膨大な魔力と卓越した戦闘能力を持つ者。


さらにあえて言おう!

この俺ではない魔王を倒す為に召喚された勇者!

つまり、俺!無関係!!


「やべぇ、見てみたい!今代の勇者見てみたいわぁ~」


「……はぁ」


じじいは目を丸くしたかと思うとため息を吐いた。

分かっているのだ、俺がここまでテンションが上がるともう止められないということを。


さいわいにも俺が復活したことはじじいしか知らない。

となると、やることは一つ!


「ちょっと旅してくる!勇者にも会いたいし、今の時代の世界も観てきたいしな!」


そう言って俺はじじいの返事も待たず、空間移動術式を展開し城の外へ飛び出した。

拙い文章で申し訳ないです

それでも読んでもらえれば嬉しいですね

不定期になると思いますけど

頑張って上げられるようにしますんで

どうぞ生温かい目で見てくださいね

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