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ゴーン平原商業ルート3

「止まれぇ!」

後方から声がかするので見てみると、馬車が1台傾いており団員達が寄っている。

先頭の武装馬車から立上って状況を見ていたアルがこちらを向く。

「ホリスの馬車が傾いていますぜ」

おおおお.....

「なんだ...かなわんなあ、止まるぞ!!」


 多数の馬車を引き連れて街道いくのは難儀なことでいっぱいだ。

商業ルートの街道はまだ楽でいいんだよ、荷を積んだ馬車は乱暴には扱えない。

馬車1台の幅で走りやすいよう道が補強されているんだよ。

え、無人の平原の街道を誰が補強しているかって?

誰って、それは我々傭兵団・商人で行き来の際にしているんだ。

ときたま出張ってきている国やらが兵糧などを動かす際に直しているよ。

常時見ているわけではないので進むにつれ荒れたところにぶつかる。

それを直しながら進むんだよ、利用するものの義務だ。

昔栄えた古帝国の時代に街道が作られていて、いまだ利用できる。


後方から報告する声がする。

「車軸が折れた、交換するので少し待て!!」 フエリクスの声だ。


平原で馬車が壊れると厄介だ、直せないと放棄しなければならないが、

護衛付きの商隊であれば対処できる、団員は鍛冶をこなせる者もいるし。

なにせ我々はプロの傭兵だからな。

そこらへんの国のかき集めた兵どもとは違う。

技能集団なのだ!


ホリスの馬車へ馬を走らせる。

20人くらい集まって馬車の支えを押し込んでいるところだ。

フエリクスもいるな。

「フエリクス、どうだ?」


「ガストン、聞いてねえで手伝え。見ての通り車軸が折れた。

 おら、おら てめら根性入れて持ち上げんかい!!」


仕方ない手伝うか、馬を降り馬車に手をかけ気合で持ち上げる。

「皆起こすぞ、つぁっ、なんだこの程度、フエリクス、それ...支えを入れろ。」


「おうガストン、さすがそのガタイ役に立つな。」


......俺はなんか首を傾げてしまう、

「あたりまえだ見かけ倒しじゃねえよ、早く直しな。」


まったく口の悪い鍛冶師だ。

こいつはウルで鍛冶工房をやっているんだが、団にも加わっている。

この口の悪さがたたって金払いの良い客が少なく商隊の仕事をする。

もちょっと愛想が良かったら工房だけで暮らせるだろうに。


「頭領すみませんね、商隊を止まらせてしまって」

ホリスが詫びを入れてきた、

「荷に差し障りは無かったですか、傾いて少し崩れたようですが?」

ホリスは中堅の商人でまだ独自の商隊を組めるほどの扱いは無い。

「今回の荷は多少崩れても大丈夫なものばかりなのですよ。

 聖守護国の織物を主に積んでいます、ゴーンの都ではなかなか人気がありますよ。

 なにせ神の祝福をうけたものですから。」


ああ...守護国の祭司が喧伝している神の恩寵品か......

こいつは祭司に取り入っているんだったな。

「それは良かったですね安心しました、馬車はまもなく直しますから。」

やれやれ機嫌は悪くない、


ユリアンが指示を出す、いつの間にかきたようだ。

「おーい、道の補修も急げよ。後ろの馬車も気をつけて走ってくれ!」


もうまもなく出発できそうだ。







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