平凡な日々と赤い絵の具
目か覚めると辺りには
いつも嫌っていた平和な光景が広がっていた。
でも…少し違っていた。
辺りには赤い絵の具みたいなものが
床にも
壁にも
ドアにも
そして…
俺の手にもベッタリと付いていた。
いや…
俺に関しては手だけじゃなく身体中に付着していた。
「風呂…入らなきゃ…」
一階へと続く階段にも
ベッタリと絵の具が塗られている。
「母さん…新しいふ…く」
階段の下で母さんが倒れている。
母さんも絵の具だらけだ
「母さん起きろよ。」
しかし…
母さんから返事が返ってくることはなかった。
「かぁ…さん?」
母さんに触れると。
ヒンヤリと冷たかった。
母さんの顔は何か恐ろしい物を見てそのまま顔が固まってしまっているようだった。
母さんが死んだ。
「…まず風呂に入ろう。」
俺は驚くほど冷静だった
そのまま風呂場に向かう廊下で父さんと妹が寝ていたが放っておいた。
まるでもう死んでいることを知っていたみたいに
「ガス付け忘れた…」
まぁいい。
ガスを付けに行くのも
面倒だ。
ガチャッン!!
俺のズボンのポケットから大きめの包丁が落ちた
その包丁にも絵の具が付いていた。
いや…絵の具じゃない。
これは…血だ。
人間の。
誰の血…?
そんなこと知っている…
母さん達の血だ…
だって僕が母さん達を…
きっと俺は国から裁きを受けるだろう。
どんな裁きかな…
毒ガスで毒殺か…
首をナイフで…首斬りか
俺…死人チャットっでなんて名前で入ってたっけ…?
あぁ…思いだした。
首吊りだ…
もうすぐ…
皆の仲間になれるよ。
遠くからかすかにサイレンの音が聞こえた。
はい…
くそ作品ですいません…