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血の裁き
消えない…
消えない…
消えない…
どうしてもパソコンの電源が落ちてくれない。
「あ…あぁ…」
ふとパソコンの画面を見ると…
「裏切り者」
「裏切り者」
「裁きをくださなきゃ」
「契約だものね」
「あははははは」
「なに?裏切り者?」
「えぇ…」
「じゃあ…皆で裏切り者に会いに行こうか…」
会いに…?
こいつらが…
来るっ!!
「あははははははははは」
「ひっ!」
「いたいたー」
「あいつか…」
「裏切り者」
「裏切り者って!」
「裁きを」
「裁きって!いったいなんのことだよっ!」
「早く…」
「裏切り者…」
「よく今まで生きてたね」
「…早く私達と同じに…」
「そうだよ」
「おっ!同じに…て…」
「早く…同じ裁きを…」
「同じ裁き…!?」
「同じに…早く」
「くくく…あははははは」
どこかという表現ができないほど周りから声が聞こえくる…
俺は今…
誰と話しているんだ…
何に脅えているんだ。
「もう…やめろーっ!!」
そして…俺の意識は
パソコンの電源が落ちたように…
パチンッと切れた。