1/4
夢
ここは…どこだ…?
真っ暗だ…
何も聞こえない。
何も感じない。
手を伸ばしても、
何にも触れられない。
「あぁ…」
小さな光が見えた…
光に群がる
汚らわしい蛾のように
俺はその光の呪縛にかかる。
「ひ…かり…」
でも…光の向こうにあった景色は…
「う…うわぁー!」
自分の眼光が開くのが分かる。
眼球が飛び出そうだ。
そこで俺が目にした物。
それは…
血まみれになっている
自分の姿。
俺のことをじっと見つめて…狂気の瞳…
身体がまた闇へと沈んでゆく
静かに俺は現実の世界へと引き戻される。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
頭が痛い。
「何か…夢を見ていた気がしたんだが…?」
平和な日々なんて…
暇過ぎる。
夢の方がよっぽど…
そんなことを思いながら俺はパソコンをつける。
「…………」
カチ…カチ…カチ…。
「ふ…なんだこれ」
死人チャット。
なんとも怪しいチャット
だ…
「まぁ…暇つぶしだし…いいか…」