ぷろろーぐ
ワタシは、日本国産まれ、日本国育ちの日本人です。
異国にわ行った事がない。
ぱすぽーとはとったことくらいはありますが、
一度も異国に行った事がない。
食事事情、異国言語、コミュニケーション能力、他諸々の理由から、異国への旅には抵抗がありましたゆえ。
できることなら、せっかくの地球を自由に旅をしてみたい。
某動画チャンネルを見ていると、人間にわ、異国の冒険は無理ゲーなのでわ?
まぁ、そんなこんなでたどり着いた先は、
MMORPGだったわけですが。
マイキャラわアンデット、黄金の。
黄金の骨の身体に、ギラついた赤い眼。属性は聖属性。
以上。
まぁ、上記の少ない情報から
ワタシとゆう人物が
どーゆーやつか察してくれるとありがたい。
突然ですが、
ワタシは死んだ。死んだ理由はたしか過労かなんかだったと思う。確か、多分。
よくおぼえていないし、まぁ、人間いつか誰でも死ぬものだよ。
だって
人間だもの。
──で、気づいたら、ラノベでよくある「ふわふわしたもやもやな空間」にいた。
真っ白。何もない。何も感じない。
けれど確かに、誰かの気配だけがある。
「……あー、やっと来たか」
声がした。性別も年齢も分からない。
だけど、なぜか“上司に呼ばれた新人”みたいな緊張感を覚えた。
「あなたが、ワタシを……呼んだんですか?」
『呼んだというより、拾ったと言うべきかな。
あなた、過労で魂が半分くらい削れてたから、ちょっと保護したんだよ。』
「……魂の過労死ってあるんですか?」
『珍しいけどね。真面目に生きすぎた結果だよ。
だから少しサービスしてあげようと思って。転生、どう?』
「転生……って、あの“異世界に飛ばされて無双するアレ”ですか?」
『うん、それそれ。君、ゲーム好きだったろ?
特にあの……何だっけ、黄金のスケルトンのキャラで遊んでたやつ。』
「え、神様、ログ見てるんですか?個人情報の扱い大丈夫ですか?」
『神だからね。全部見える。あと、君がそのキャラを作った理由も知ってるよ。
“今の自分と違う何かになってみたかった”……でしょ?』
「……うわ、なんか恥ずかしいこと言われた。いやまぁ、否定はしませんけど。」
『だから、決めた。君にはそのキャラの姿で転生してもらう。
黄金のスケルトン、属性は聖。見た目はアンデッド、魂は聖なる存在。
バグみたいな存在だね。』
「え、バグって神様が言うんですか……?」
『世の中、完全なプログラムなんてないさ。
面白いのは、矛盾を抱えた存在なんだよ。』
「……なるほど。じゃあ、ワタシはその“矛盾”として、生きればいいわけですか。」
『うん。それが君に与える“旅”だ。
生前できなかった異国の旅を、今度は魂で味わいなさい。
ただし──この世界では、アンデッドは敵だ。
誤解されても、砕かれても、泣くなよ?』
「笑って済ませられたらいいですけどね。」
『フッ……その軽口があるなら大丈夫だ。
では、行きなさい。黄金の骨を持つ旅人よ。』
──眩い光が、ワタシを包んだ。
次に目を開けたとき、見えたのは……墓の天井だった。
どーやら生まれ変わるらしいが、神様からは、やたら異世界をすすめられた。
神様の印象は
神々しかったと
記しておこう。
そして
そんなこんなで
ワタシは異世界に転生した。
そう
聖属性持ちの黄金のスケルトンで。




