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微妙なカップル
それから、およそ百日後の五月一日、大
相撲妖精協会の妖精たちは神奈川県の七王
子市に来ていました。いつもどおり、お寺
に泊まり、体育館で相撲をとって人間に見
てもらうという生活をしていました。
さて、ラジオンに襲われそうになったミ
カちゃんを助けたことで、ボピくんはミカ
ちゃんに急接近していきました。前にもお
話したように、ボピくんは同性愛者でミカ
ちゃんは半陰陽(男女両用)ということで
何とも微妙なカップルができあがっていた
のです。
チャンコ番(料理係)の仕事は朝9時か
ら午後3時までは何もありません。その間
に二人はこっそりとお寺を抜け出してホテ
ルに行き、楽しく過ごしていました。
係長でおもち妖精のモックンは、そんな
二人の関係に気づいていましたが、仕事さ
え真面目にやってくれれば良いと、黙認し
ていたのです。
この時期は気候も良く、ミカちゃんとい
う新しい恋人もできたボピくんは、海斗く
んとの別れの傷も癒えて充実した日々を過
ごしていました。ーつづくー




