浜風
その翌日は一月二十一日の火曜日です。
ラジオンは鬼沼会長と一緒に海岸に近い
川原でゴミ拾いをしています。
ボピくんから話しを聞いた鬼沼会長は
罰としてラジオンにボランティア活動を
させようと考えたのです。ラジオンも協
会から追放されたくはありませんので、
会長に許してもらおうと真面目に川原の
ゴミを拾い、回収用の袋の中に入れてい
ました。
ゴミ拾いを始めて10分ほどたった時
です。鬼沼会長がラジオンに言いました。
「おーい、ラジオンよ。あそこに落ちて
る段ボール箱も拾いなさい」
鬼沼会長の指さす所には辞書くらいの
大きさの箱が落ちていました。
「はい、わかりました。」ラジオンはそ
の箱を拾い回収袋に入れようとしました。
それを見ていた鬼沼会長はズボンのポ
ケットからリモコンのようなものを取り
出し、そのスイッチを押しました。
その瞬間、ドカーンとものすごい音が
して、袋に入れた箱が爆発したのです。
そしてラジオンは一瞬にしてバラバラに
なってしまいました。
鬼沼会長はつぶやきました。
「ラジオンよ。仲間を襲うなんてことを
しては、もう協会に置いておくわけには
いかない。おまえには他に就職できる所
も無いだろうから、こうしてやるのが一
番なんだ」
その時、浜風が吹いてラジオンの部品
のネジがコロコロと鬼沼会長の足元に転
がって来ました。
ー下に挿絵がありますー




