声の主
「やあ、ミカちゃん、お待たせ」と声がし
ました。しかし、その声の主はオレンジ山
ではなく、ラジオ妖精のラジオンでした。
その体は古いラジオに手足と頭がついた姿
をしています。
「あのー、オレンジ山さんは?」ミカちゃ
んはラジオンに尋ねました。
「アハハ。オレンジ山なんて来やしないさ。
あの手紙は俺様が書いたのさ。見事にだま
されたね。」とラジオンは答えました。
「ひきょうだわ、ラジオンさん。わたし帰
ります」
「おっとー、待ちなよ、ミカちゃん」そう言
うとラジオンはミカちゃんの前に立ちふさが
りました。
「俺はお前のことが前から好きだったんだ。
オレンジ山なんて忘れて俺とつきあえよ」
「おことわりします」ミカちゃんはラジオン
から逃げようとしましたが、ラジオンはミカ
ちゃんの腕をギュッとつかんで言いました。
「俺の体は80パーセントが鉄でできている
んだ。だからオ〇ン〇ンも鉄でできていて硬
くて最高なんだぜ。へへへ」
そう言ってラジオンはミカちゃんを抱きしめ
て床に押し倒そうとしました。
「キャー、やめてー。だれか来てー!」ミカ
ちゃんは必死に大声を出しました。
ーつづくー




