半陰陽
「ティッシュありまちたあ」
「あっ、ありがとう、ボピくん」
ボピくんはミカちゃんにティッシュの箱を
渡すと、おそるおそる聞いてみました。
「あのー、ミカちゃん。こんなこと聞くの
は、ちゅごく失礼だとは思うんでちゅけど
あのー、そのー」
「あはは。わかった。私が男か女かってこ
とだろ」
「はい、そうなんでちゅ」
「私の体は男女どちらにも属さない半陰陽
という奴なんだ。」
「そうなんでちゅかあ」
「あと、恋愛対象は男になることが多いよ」
「ボピー!そうだったんでちゅね」
「そう言えば君、さっき海斗っていう人間
と一緒に暮らしてたって言ったよね」
「はい、そうでちゅ」
「それって人間の男性と同棲してたってこ
とかい?」
「はい、そうなんでちゅ」
「それじゃあ、君も私もお互い性的マイノ
リティーなんだね」
「ボピー!そうでちゅね」
ボピくんは仲間が出来てうれしくなって
ミカちゃんにニコッとほほえみました。す
ると、ミカちゃんはちょっと厳しい顔で言
いました。
「別れたって言ってたけど後悔はないのか
い?」
「うーん、少しありまちゅ」
「なら、今からすぐ元に戻る方がいいよ」
「いやでちゅ。僕にもプライドがありま
ちゅ。海斗くんが両手をついて謝まらない
限り、元にもどることはありまちぇん」
「プライドか。まあ好きにすればいいさ。
今日の仕事はこれで終わり。部屋に戻って
寝ようよ。明日も早いからさ」
「ボピー!わかりまちたあ」
ーつづくー




