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スター力士
ミカちゃんは昔を懐かしむように語り始
めました。
「そのもう一人のチャンコ番は私と同じ食
品妖精だったんだ。初めはチャンコ番とし
て採用されたんだけど、そいつすごく力が
強くてね」
「どのくらい強かったんでちゅか?」
ボピくんが食器を洗いながら尋ねました。
「ほら、あそこにごはんを炊く大きなお釜
があるだろ」
「はい、とても大きくて重たそうでちゅ」
「あれを片手でヒョイと持ち上げたんだ」
「ボピー、ちょれはちゅごいでちゅー!」
「それを見た鬼沼会長がそいつを力士に転
向させたんだよ。そしたら、すぐに何度も
優勝して、スター力士になったんだ」
「へえー、ちゅごいでちゅね」
「でも、今から一年くらい前に事件が起き
てさ」
「事、事件って何でちゅかあ!」
ーつづくー




