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洗い場
「よいしょ、よいしょ」三人は食器をカゴ
に一杯に入れて洗い場に運びました。食器
を全て運び終わり、これから洗おう、とい
う時になってモックンが言いました。
「ミカちゃん、ボピくん。俺、今日は何だ
かひどく疲れちゃったよ。すまないが先に
休ませてくれ」
すると、ミカちゃんが腕まくりをしなが
ら言いました。
「うん、わかったよ。まかせといて。二人
でもチャンとやれるから」
「すまないね。おわびに明日の昼めしおご
るから」
そう言ってモックンは一人で自分の部屋
に戻っていきました。その背中を見送って
ボピくんが心配そうに言いました。
「ミカちゃん。モックン、大丈夫でちゅか」
「ああ、心配ないよ。たぶん、私たちのた
めに仮病をしたんだよ」
「えっ!それ、どういうことでちゅか?」
ボピくんが不思議そうに尋ねました。
ーつづくー




