81/240
三つのカゴ
ラジオンは古びたラジオの胴体に人間の
手足と頭のついた道具妖精です。どうや
ら、ミカちゃんに気があるようです。
そうこうしているうちに妖精力士たち
はみな食事を終えて各自の部屋に戻って
いきました。すると、食堂にいるのはチャ
ンコ番の3人だけになっていました。
モックンが部屋の隅をさしながら言い
ました。
「ボピくん。あそこに大きなカゴが3つ
あるよね」
「はい、ありまちゅ」
「今から一人一つずつあのカゴを持って、
お膳の上の食器を回収するんだよ。その
後、食器を隣の洗い場に持って行って、
きれいに洗うのさ」
「ボピー、わかりまちたあ」
「この時期、水が冷たいから気合をいれ
ないとね」と言ってミカちゃんがボピく
んの肩をポンと叩くと、ボピくんは
「はい、がんばりまちゅー」と返事をし
ました。ーつづくー




