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ラジオン
「お小遣いを節約したい力士は早起きして
食堂でタダで朝食を済ませるんだよ。他の
力士はのんびり寝て自分でコンビニでご飯
を買うんだよ。」と今度はモックンが答え
てくれました。
「ボピー、そうだったんでちゅね」
「ああ、それから昼食は全員がコンビニで
買って食べるからチャンコ番は何もしなく
ていいよ」とミカちゃんがタクワンを箸で
つまみながら言いました。
「ボピー、よくわかりまちたあ」
「この岩駄市では次の日曜日も興行をする
から、それまではこのお寺が僕たちの宿舎
だよ。それが終わればまた次の都市に行く
んだ」とモックンがご飯のおかわりを自分
でよそいながら言いました。
その時です。モックンが急に険しい顔に
なってミカちゃんに小声でささやきました。
「ほら、あれ、ラジオ妖精のラジオンだよ。
あいつまたミカちゃんの方、見てるよ。気
を付けたほうがいいよ」
ー下に挿絵がありますー




