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ついでの面接
明美さんは上品そうに小声で言いました。
「あのー、私も芸能界のお仕事がやってみ
たくて、ついでにと言ったら変ですけど、
面接してもらえないかなって思って・・」
「いやあ、そうでっかー。あんさんみたい
な可愛いお嬢さんでしたら、そりゃもう大
歓迎でっせー」
「そうですか。ありがとうございます」
「うちにもアイドルグループとして活動し
とる女性が数名おるんやけど、どうもあき
まへんのや。何と言いまっか、こうキラッ
と光るものが足りないんや。その点、あん
さんはいいもの持ってますわ」
「社長さん。私、アイドルには興味がない
んです」
「あっ、じゃあ、本格派女優でっか?」
「いえ。私、マネージャーをやってみたい
んです」
「ええっ!ジャ、ジャーマネでっかあ?」
秋丘はひどく失望し、丸メガネがずり落ち
そうになりました。
ーつづくー




