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海斗とボピくん  作者: 割れせんべい


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58/240

ガガガガガ

「ある日、わしは朝食をすませ、いつもの

ようにボピくんに食べ物を持って行こうと

家を出て松林に向かったんじゃ。すると、

松林の方からガガガガガと何やら大きな音

がする。何だろうと思って足を速めると数

人の作業員が重機を使って松の木を倒して

いた。これは大変だと思って、わしは走り

出した。」

「リゾートホテルの建設が始まったんです

ね」と海斗くんが言いました。

「うむ。それまで、わしはホテルの建設に

ついては知らなかったんじゃよ。あわてた

わしは石につまずいて転んでしまった。ふ

と見上げるとボピくんが現場監督らしい男

にすがりついて工事を止めようとしていた。

やがて男はボピくんを片手でヒョイと持ち

上げると、松の木めがけて思いっきりブン

投げたんじゃ。わしはワーッと叫んで再び

走り出した」

「まあ、ひどい」と明美さんが泣きそうな

顔をしました。

「わしは急いでボピくんのそばに駆け寄っ

た。ボピくんは頭を打って気絶していた。

わしはボピくんを抱えて大急ぎで自宅に

戻ったんじゃ」

ーつづくー


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