48/240
反省する海斗
もし、二人が新幹線に乗る前に切符売り
場でボピくんのことを尋ねるか、または駅
の近くのハローワーク妖精部門の看板に気
づくか、あるいはキオスクでスポーツ新聞
を買って大相撲妖精場所の記事を読んでい
れば、今後の展開はずいぶん違ってきたこ
とでしょう。ところが、二人はそれらの機
会を全て逃してしまったので、ボピくんの
情報を得られなかったのです。
自由席の車両は空いていて、二人は簡単
に席に座れました。明美さんは海斗くんの
対面に座るとすぐに話しかけてきました。
「あんなに仲が良かったのに、どうしてボ
ピくん、家出なんかしたの?」
「実はこの前、あいつとケンカして」
「ケンカの原因は何なの?」
「全て俺が悪かったんだ。反省してるよ」
「比間島に着いたらどこを探すの?」
ーつづくー




