ハローワーク妖精部門
「比間島に行くには、まず名古屋駅まで
行って、そこでまた駅員さんに尋ねると
いいですよ」
「はい。わかりまちた。料金はいくらで
ちゅか」
「名古屋駅まで新幹線なら4510円、
普通列車なら1820円です」
「ボピー!ぼく800円ちか持ってない
でちゅー」
ボピくんの目から涙がポロポロこぼれ始
めました。それを見た駅員さんは事務所
から出てきて、ボピくんの肩に優しくふ
れて言いました。
「君、ヒト型妖精だね」
「はい、そうでちゅ」
「それならいい考えがある。あそこを見
てごらん」
そう言って駅員は駅の外の建物を指差し
ました。
「あそこに黄色い看板があるのがわかる
かい」
「はい、わかりまちゅ」
その看板にはハローワーク妖精部門と書
かれていました。
「最近、浜杉市でも妖精の数が増えてき
てね。市でも妖精たちのために仕事を紹介
するようになったんだよ。あそこに行って
仕事を見つけて、お金をかせいでから、ま
たここに来なさい」
「はい、ありがとうございまちたあ」
ボピくんは駅員さんに頭を下げると、教え
てもらったハローワークへと歩き始めまし
た。ー下に挿絵がありますー




