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ウマヤドノオウジ
ボピくんがウツラウツラとし始めてどれほ
ど時間がたったでしょう。夢の中に、八の
字ヒゲをはやし、昔の貴族のような恰好を
した人が現れました。
「あなたは誰でちゅか」とボピくんが尋ね
ると、その人はこう答えました。
「わしはウマヤドノオウジという者である」
「裏山の王子でちゅか??よくわかりま
ちぇんが、王子様なんでちゅね」
「うむ、わしはお釈迦様の部下として仏教
の普及に努めておる」
「ボピー!そんな立派な人が僕に何の用な
んでちゅか?」
「うむ。ボピくん。君はおじいさんから聞
いた仏教の話をしっかり覚えていた。ほめ
てやるぞ」
「ありがとうございまちゅ」
「それにひきかえ、あの白浜海斗という奴
はケシカラン。自分で自分をほめても面白
くない、などと言いおって。最低である」
「ボピ~。王子様、海斗くんのことを悪く
言わないでくだちゃい」
「おまえの悔しい気持ち、よくわかるぞ」
「ボピー、もういいんでちゅ」
ー下に挿絵がありますー




