空き家の庭
アパートを出たボピくんは近くの公園に
向かいました。その時の服装は紺色の上下
のジャージに白のスニーカー、それと茶色
の襟巻きという軽装でした。季節は一月の
中旬、時刻は夜の11時ごろでしたので、
寒くてたまりません。公園に着いたボピく
んはベンチに腰掛けて夜を明かそうとしま
したが、10分もたたないうちにガマンで
きなくなりました。
「ボピー!これでは寒くてたまりまちぇん。
どこか別の場所を探ちまちょう」
ボピくんは公園を出てあたりをグルリと見
まわしました。すると、草が庭にボーボー
に生えていて、あちこちこわれている家が
見つかりました。
(この家には誰も住んでいまちぇんね)
と思ったボピくんは、その空き家の庭で
一晩過ごそうと考えました。
「こんばんわー。誰もいまちぇんかー」
そう言いながら門を通りぬけて家の庭に
入りました。
庭には余った材木や段ボールの箱が積み上
げらていました。
(この中に入れば風が防げて、なんとか眠
れるでちょう)
ボピくんは材木と段ボールで囲いを作る
と、その中で横になりました。そして、疲
れきっていたせいか、やがてウツラウツラ
と眠り始めました。
ー下に挿絵がありますー




