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おじいさんの教え
「だって、僕には家族もいなければ友達も
いまちぇん。このオンボロ小屋には電気も
水道もありまちぇん。学校だって行ったこ
とありまちぇん。人間の子供が当たり前に
持っているものが僕には何もないんでちゅ」
すると、おじいさんはウーンと腕組みを
してちょっと考えてから言いました。
「ボピくんや。昔、インドにお釈迦さまと
いうとても立派な人がいたんだ。その人は
天上天下唯我独尊とおっしゃられた」
「ボピー、なんでちゅか、それ?」
「これは生きていくための基準となるもの
は自分自身だけである。決して他人を基準
にしてはいけない、ということなんじゃ」
「ボピー!よくわかりまちぇん」




