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さえない海斗
さて、それから数日後のこと。明美さんが
「海斗くん、坂下町の竹ヤブ医院さんから
灯油3カン注文が来てるの。配達行ってく
れる?」と頼むと、海斗くんは
「うん、わかったよ」と答えました。
しかし、なかなか配達に行く様子がないの
で、明美さんは待ちきれずに言いました。
「ねえ、海斗くん。さっき頼んでから一時
間くらいたったけど、まだ行けないかな?」
すると、海斗くんはびっくりしたように
「えっ、何のこと?」と言ったので
明美さんは、あきれた顔で、
「竹やぶ医院さんへの配達よ。もお、しっ
かりしてよ、海斗くん」と言いました。
つづく




