バス停
ここまでのあらすじー比間島という小さな
島で、海斗くんは妖精のボピくんと出会い
ました。そして浜杉市のアパートで一緒に
暮らすことになりました。~ある日、海斗
くんは友人の明美さんをアパートに招待し
てクリスマスパーティーを開き、ボピくん
を紹介することにしました。明美さんはボ
ピくんが妖精だと聞いてびっくりしました。
それから三人でテレビを見ると、海斗くん
の中学の同級生がドラマに出ていました。
それから三人はドラマの後半を見たのです。
テレビの音声
~では、この続きはまた来週。~
すると、明美さんが残念そうに言いました。
「私、そろそろ帰らないと」
「それじゃあ、バス停まで送ってくよ」
海斗くんが立ち上がると明美さんも続きま
した。
二人はアパートを出て北風の吹く中、バス
停へと歩き出しました。
「でも、海斗くんにあんな秘密の家族がい
るなんてビックリしたわあ」
「うん。でも、ボピくんのことはまだ秘密
にしておきたいんだ」
「わかったわ。私、だれにも話さない」
「ありがとう、たのんだよ」
「ところで、海斗くん。青井良平のこと
知ってるの?」
「うん。あいつとは中学のとき同じクラス
だったんだ。まさか俳優になってるとは驚
いたよ」
「へえ、そうだったのね。なんか、今日は
色々なことがある日ね」
「明美ちゃん、あれが駅行きのバス停だよ」
「送ってくれてありがとう。また明日ね」
「うん、また明日。」
じきに来たバスに明美さんは軽やかに乗り
込みました。
ーつづくー




