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エッチビーの鉛筆
「いただきまーす」三人はそろってカレー
を食べ始めました。一口食べた瞬間、明美
さんが目を丸くして言いました。
「わあ、こんなおいしいカレー、私、初め
てよ」
「だろう。ボピくんがいれば奥さんもいら
ないよ」
海斗くんがそう言うとボピくんがうれしそ
うに言いました。
「はい。ボクと海斗くんは毎晩エッチも」
「あー、毎晩エッチビーの鉛筆で字を書く
練習もしてるんだよねえ、ボピくん」
「ふーん、そうなのね」
明美さんは(今日の海斗くん、やけに会話
がずれるなあ)と思いましたが、特にあや
しいとも思いませんでした。ーーーーー
海斗くんは自分が同性愛者であることや
ボピくんと特別な関係であることは秘密に
しておきたかったのです。しかし、ここで
カミングアウトせずにいたことが、今後の
事態を複雑にしてしまったのです。
ーつづくー




