163/240
スラスラ
海斗くんが「はい、どうぞ」と言って玄
関の戸を開けると、そこに立っていたのは
明美さんでした。
「ごめん。ちょっと遅れたかな」と明美さ
んが言うと、海斗くんが
「そんなことないよ。それより珍しいお客
さんが来てるんだぜ」と答えました。
明美さんは海斗くんの後についてリビン
グに入りました。そして、ボピくんを見て
驚いて、言いました。
「あっ、きみはボピくんね」
「はい。ボクはボピです。明美さん、久し
ぶりです」
「まあ、私のこと覚えていてくれたのね。
一度、会っただけなのに」
「はい。一年前のクリスマスパーティ以来
ですね」と、ボピくんはスラスラと答えま
した。ーつづくー




