前へ目次 次へ 161/240 平知盛 壇ノ浦の戦いに敗れたその武将は体にオ モリをたくさんつけて、こう言いました。 ー「見るべき程のことは見つ」ー それから、彼は舟の上から海に飛び込んだ のでした。 (見るべきものは見た。今のボクにピッタ リの言葉だな)とボピくんは思いました。 知っている人それぞれにいいパートナー がいるのに自分にはいない。それは普通な ら嫉妬の感情が起こる状況なのですが、こ の時のボピくんにはそういう気持ちが起こ りませんでした。 久しぶりにお風呂に入って気持ちよかっ たからでしょうか。みんなのしあわせを見 届けて遠くに旅立てたらいいな、そんな不 思議な気持ちになっていたのです。 ー下に挿絵がありますー