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報告
すると、海斗くんは急に何か思い出した
ようにポンと手をたたいて言いました。
「そうだ。俺、ボピくんに報告することが
あるんだよ。」
「えっ、それは何ですか?」
「うん。俺、結婚することにしたんだ。ボ
ピくんも一度会ったことがある女性だよ」
「明美さんですね。それはよかったです」
そう言ったボピくんの顔が一瞬、曇った
ことに海斗くんは気づいて言いました。
「いやあ、結婚するって言ってもさ、色々
準備もあるから、どんなに早くても一か月
はかかるさ。だから、それまではここに居
ていいんだぜ。」
「はい、ありがとうございます」
「だから、そういう水くさい態度やめろっ
て。君の居場所は必ず俺が見つけてやるし
なんだったら俺と明美さんとボピくんの3
人でずっと暮らしたっていいんだぜ」
「はい、ありがとうございます」
ボピくんにはわかっていました。新婚の
二人の部屋に自分が割り込めばジャマにな
るだけだということを。
海斗くんとまた同性愛生活をしようと考
え、ここまで来たボピくんでしたが、また
しても居場所を見つけることはできません
でした。ーつづくー




