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復帰
オレンジ山というのは人間の体にオレン
ジの頭をつけた妖精です。彼は、ボピくん
が協会に入る前に料理係として働いていま
した。その後、力士に転向し大活躍したの
ですが、足にケガをしてしまったので、協
会の事務員になっていたのです。
ミカちゃんが目を輝かせて言いました。
「オレンジ山さん、事務の仕事はどうする
の?」
「俺、足にケガをして力士をやめる時、す
ぐにでも料理係に戻りたかったんだ。でも
立ち仕事の多い料理係よりも、座ってでき
る事務の方がケガを治すにはいいだろうっ
て、鬼沼会長が決めたんだ。最近になって
ケガは十分よくなったから料理係に戻りた
いって希望を出したら、モックンの退職に
合わせて料理係に復帰できったてわけさ」
「じゃあ、もう事務には戻らないのね」
ミカちゃんがうれしそうに言いました。
「うん。ところで、こちらの男性は?」
「今年の初めごろに入った新人よ。」
「はい、ぼく、ボピくんといいまちゅ」
「ボピくんか。よろしくな」
オレンジ山が軽く手を上げてあいさつした
ので、ボピくんも軽く頭を下げてあいさつ
しました。ーつづくー




