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新しい料理係
翌朝五時ごろ、お寺の寝室で目覚めたボ
ピくんとミカちゃんは朝食を作るため調理
場につづく廊下を歩いていました。
日の出まえの廊下には電灯がともされて
いましたが暗く寂しい雰囲気です。既に、
モックンは新潟に旅立っていて、ここには
いません。
「ねえ、ミカちゃん。新しい料理係の妖精
さん、どんな妖精さんでちゅかね」
ボピくんが話しかけてもミカちゃんは返
事をしません。
(ミカちゃん、まだあのチョコレートのこ
と、怒っているんだ)とボピくんは思いま
した。
やがて、先に調理場の入口に着いたミカ
ちゃんが引き戸をガラガラと開けると
「やあ、ミカちゃん。久しぶり」と明るい
男性の声がしました。驚いたミカちゃんは
思わず両手を胸に当てて言いました。
「あっ、オレンジ山さん。どうしてここに」
「鬼沼会長に言われたのさ。今日からここ
が俺の職場さ」ー下に挿絵がありますー




