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秘密の家族
明美さんは浜杉駅の北口のバスターミナル
で海斗くんが来るのを待っていました。
「丁度いいバスがなかったから、ちょっと
早く来すぎちゃった」と思った時でした。
「おーい、明美ちゃーん。待ったあ?」と
後ろから海斗くんの呼ぶ声がしました。
「ううん、今、来たとこよ」
「じゃあタクシー拾って俺の部屋に行こう」
「タクシーなんて高いわよ。バスでいいわ」
「大丈夫。今日は俺がおごるからさ」
そう言って、二人はタクシーに乗りました。
「三密町のサニーエリアワンというアパート
までお願いします」と海斗くんが行き先を告
げ、タクシーは走り出しました。
「ねえ、海斗くん。今日のパーティーは誰が
来るの?」
「俺と明美ちゃんと、それから俺の秘密の
家族の3人だよ」
「秘密の家族って、もしかして奥さん?」
「アハハ。そうじゃないよ。話すと長くなる
からアパートに着いてから説明するね」
やがて、タクシーは海斗くんのアパートに着
きました。ー下に挿絵がありますー




