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ばかにしないでよ。
白い箱のフタに書かれたその文字を見て
ボピくんの顔が青くなりました。
「こ、こ、これは・・・」
「あなた、このチョコを昔の恋人の海斗っ
て人間にプレゼントしてヨリを戻そうとし
たのね。でも受け取ってもらえなかったん
で私に回そうとしたのね」
「ちがいまちゅ、ちがいまちゅ」
「どう違うのよ」
「海斗くんは芸能人でちゅからファンの人
からこういうものをよくもらうんでちゅ。
それで食べきれないからというんで、昨日
ボクにくれたんでちゅ」
「もおー、サイテー。私のために有名店に
行って買ってきたんじゃないのね。」
「ちゅみまちぇんでちた。でも、おいしい
のは確かでちゅから一緒に食べまちょう」
「ばかにしないでよ!わたし、もう帰る」
ミカちゃんは怒って部屋から出て行って
しまいました。ひとり残されたボピくんは
仕方なくチョコを食べ始めました。
「モグモグ。ボピー!ファンからのプレゼ
ントだけあって、これは最高級のチョコで
ちゅね。でも、少しほろ苦い味がしまちゅ」
食べながらボピくんはポロポロと涙をこぼ
していました。
ーつづくー




