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一万円札
さて、ここはうどん工場の駐車場です。
今日の新人さんに聞く、の収録はうどん工
場で行われたのですが、海斗くんが急な体
調不良で出演できなくなり、甘畑さんが代
役で出演したのです。
すでに、甘畑さんは無事にその務めを終
えて、自分の車で帰宅していました。明美
さんも急な予定変更に対応したせいで疲れ
が出て、うどん工場の駐車場でボーッとし
ていました。
「なんだか、ホッとしたら急に眠くなって
きたわ。ここでちょっと仮眠しようっと」
明美さんは運転席に座ったままウツラウツ
ラと眠り始めました。すると、夢の中にあ
の王子様が現れたのです。
「これこれ。そなたは木下明美じゃな」
「えっ?あなたはだれ?」
「私はウマヤドノオウジという者である」
「あっ、思い出した。あなた、昔の一万円
札に出てた人ね」
「うむ。そんな時代もあったなあ。じつは
今日は白浜海斗のことで話があり、こうし
てそなたの夢の中に出て来たのじゃよ」
「はあ、どんなことでしょうか?」
ーつづくー




