123/240
パリタウン
ボピくんは駅でタクシーを拾い、後部座
席に座りました。
「東京都杉並区〇〇町〇〇番地のパリタウ
ンというアパートまでお願いしまちゅ」
行先を告げて、ボピくんは考えました。
(ボクが家出をしたのが今年の1月で、今
は10月だから、海斗君に会うのは九か月
ぶりになるんだ。今ごろオマタがスッカラ
カンになって大泣きしているはずでちゅ。
元に戻す方法を早く教えてあげなくちゃ。
でも、モックンとミカちゃんには悪いこと
しちゃったな。後で何かおみやげを買って
ごきげんをとることにしまちょう)
色々なことを考えているうちにタクシー
は海斗君のアパートに着きました。運転手
にお金を払うとボピくんは大急ぎで走って
階段を上って、二階の海斗君の部屋の入口
まで来ました。ボピくんは呼び鈴を押して
叫びました。
「海斗君、いまちゅかあ!僕、ボピくんで
ちゅー!とても大事な話しがありまちゅ。
開けてくだちゃあい!」
ーつづくー




