ノート
幽霊パトロールといいますのは、成仏で
きずにこの世をさまよっている魂を見つけ
出し、あの世に送ってやる仕事です。
さて、ある日、王子様が幽霊パトロール
をしていますと、一人の幽霊を見つけたの
で声をかけました。
「これ、おまえは何者だ」
「はい、わたしはラジオンという妖精の幽
霊です」
「おまえはなぜ成仏できずにいるのじゃ」
「はい、わたしには恨みがあるからです」
「一体、おまえは誰を恨んでいるんじゃ」
「はい、わたしは生前、大相撲妖精協会で
働いていました。そして、その協会にいた
ミカという子を好きになったのですが、別
の妖精がそれを会長に告げ口し、わたしは
会長に爆破されてしまったのです。わたし
はその会長よりも、告げ口をした妖精がど
うしても許せません。だって、妖精同士な
ら助け合って暮らすべきべす。それなのに
会長に告げ口するなんて、ひどすぎます」
「その告げ口した妖精の名前は何というん
じゃ」
「はい、ボピという奴です。どうかボピに
バツを与えてやってください」
「ボピじゃと。どこかで聞いたような名前
だな?」
王子さまは袋からノートを取り出して調べ
ました。ーつづくー




