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気分転換
ミカちゃんがうどんをすすりながら言い
ました。
「やっぱ、カレーうどんってそこらじゅう
にカレーが飛び散るね」
「うん、そうでちゅね」
「あっ、ボピくんの鼻にカレーがつい
ちゃった」
「あはは」
「あはは」
二人で大笑いした後、ふと、ボピくんは
去年の暮に海斗くんのアパートで開いたク
リスマスパーティーのことを思い出しまし
た。その日は明美さんもアパートに来て、
三人でボピくんの作ったカレーを食べたの
でした。
ボピくんは急に懐かしくなって涙をポロ
ポロと流しました。それを見てミカちゃん
が言いました。
「どうしたの?急に泣いたりして?」
「なんでもないでちゅ。ちょっと昔のこと
を思いだしただけでちゅ」
「そうか。じゃあ、気分転換にテレビでも
見ようか」
ミカちゃんはリモコンでテレビのチャン
ネルを選んでいましたが、やがてこう言い
ました。
「あれ?変だな。この番組、深夜の放送
だったのに今ごろやってるなんて?」
ーつづくー




